【思ったこと】980405(日) [一般]大安吉日の呪縛 もうすぐ心理学の授業が始まる。一般教育向けの授業ではまず、「血液型性格判断」、「六曜」、「姓名判断」、「バイオリズム」、「星占い」などの俗説を信じたがる人々がなぜ多いのかといった話題から始めることにしている。このうちの「六曜」だが、東京タワーとか東京都庁など、大規模な建築物の竣工式は、たいがい大安か友引の日に行われているそうである。 11月8日の日記(現在再掲載準備中)にも書いたように、安斎育郎氏の講演によれば、六曜は、「日に吉凶がついてまわる考えほど分からぬものはない」と鈴木大拙が書いているほか、かつては吉田兼好も、また明治天皇も否定しているほどの迷信である。真珠湾攻撃は、アメリカにとって仏滅、日本にとって大安という時差のタイミングを見計らって行われたが、結局日本は敗戦。また、近年のデータによれば、アメリカで新婚旅行の途中に航空機事故で死んだ日本人カップルは全員、大安の日に出発していたそうである。 未だにこういうものに引きずり回されているとは、と思いたくなるが、たいがいの人はそれを信じるというより、何か事故でも起こった時にできる限り自分が責められないように、無難な日を選ぶのであろう。 で、きょうは明石海峡大橋の開通式があった。もしやと思って、一太郎のFullBandで調べてみたら、案の定、きょうは「大安吉日」であった。もちろん当事者に聞けば「偶然の一致」として一蹴されてしまうかもしれない。少しでも通行料金を稼ぐつもりなら昨日4/4の土曜日開通でもよかったはずだが、「あいにく」昨日は「仏滅」であった。ちなみに、4/4といえば、日記猿人界では盛大な「立花オフミ」が開催されたという。「仏滅」にも動じない立花さんは、さすが日記界の巨人だ。 余談だが、昨年の授業で実施したアンケートによれば、「六曜」が「人間の行動の予測や理解に役立つと思う」と考える人の比率は、岡大文学部、医学部、歯学部の学生でそれぞれ、4.8%、5.3%、9.8%、非常勤講師をやっているS短大では16.9%に達している。「血液型性格判断」が「役立つと思う」比率は、順に30.2%、21.1%、45.1%、72.3%であるから、それに比べればマシなほうかもしれない。 <補足>
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【ちょっと思ったこと】
岡山市内は桜が見頃。今年は、アパートからいちばん近い大学構内で花見をすることになった。昼前後は他に誰もおらず、まさに自分の庭で花見を楽しんでいるような気分。そのあと車で買い物に出かけたが、植物園前も後楽園北側の橋付近も大渋滞になっていた。 ところで花見を楽しみにしている方には申し訳ないのだが、私は個人的にはソメイヨシノの花はそれほど美しいとは思わない。光線の加減にもよるのだろうが花が白すぎる。樹木に咲く花だったら梅や桃の花のほうが、いかにも花らしい。ではなぜソメイヨシノでお花見を楽しむのかと言えば、ちょうど屋外でのんびりしたい気候であること、それと満開の期間がきわめて短いためにそのはかなさに惹かれるところがあるためではないかと思う。 同じ桜でも、八重桜のほうは豪華絢爛で見ごたえがあると思う。大阪の造幣局の桜を2回ほど見に行ったことがあるけれど、そうかこれが本当の桜なのかと、この時初めて桜の美しさを実感したものであった。 |
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