6月6日(土)
【思ったこと】
980606(土)[教育]妻と教育談義
きょうは息子の中学の授業参観があった。学校は車で50分ほどのところにある。夫婦で参観に行くことに決めた。妻は2回目になるが私は一度も行ったことがないので、これを機会に夫婦で出かけることにした。朝7:00頃、私は、動物の餌やりなどのためいったん大学の研究室に向かう。その直前に玄関で:
- (妻)ねえ、何時に出発する?
- (私)9時から1時間目が始まるんだから、8:20頃に出ないと...。
- (妻)10:10まで授業があるんだから、途中から見ればいいんじゃないの。
- (私)じゃあ、8:30までに大学から戻ってくるので、アパートの下で待っていてくれ。
- (妻)8:30じゃあ無理だから8:32にしてよ。
- (私)ずいぶん細かい時刻だなあ。まさか、あの連ドラを見てから行こうなどと思っているのでは...。
- (妻)しーっ、そんな大きな声で言わないでよ。近所にまるわかりじゃないの。
あっ、以上は、教育談義ではなかった。出発したあと、車の中で、体育の嫌いな子供(ウチの子供ではない)にどう指導すればよいかということが、たまたま話題になった。
- (妻)嫌いな種目を無理やり練習させるのは、よくないと思うわ。苦手だからといって、何たらスクールに通わせてまで得意にさせる必要はないと思う。
- (私)でも、スポーツなんて、ある程度できるようにならなければ面白くなるわけがない。プールがイヤだからと言ってプールに入らなければ、いつまでたっても水泳の楽しみを味わうことはできない。結果的に海水浴の喜びも味わえない。
- (妻)でも、だからといって、泳げない子をプールに放り込むのはよくないと思う。
- (私)それでも、結果的に泳げるようになればいいんじゃないかなあ。何週間もかけて水に慣れさせるより手っとり早い。
- (妻)私は昔、お父さんに海に連れていってもらった時、沖合の足の着かないところでいきなり放り込まれたことがあるの。お父さんは冗談のつもりだったんだけれど、その時にものすごく恐怖を感じたのよねえ。プールに放り込まれた子供が恐怖を感じるようになれば逆効果じゃないかなあ。
- (私)それはそうだねえ。泳ぐことを強化する過程で、それを妨げるような情動反応を起こしてしまったのでは元も子もない。うむ、例が悪かった。
- (妻)なんでもそうだけれど、好きになるきっかけをつくってあげるというのが、親とか教師にとっていちばん大切なことなのよねえ。
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【ちょっと思ったこと】
980606(土)[生活]ウルトラマン創出を描いた演劇
妻が、知り合いの奥さんから演劇のチケットを2枚貰ってきた。宗教団体系の劇団でも無さそうだし、ウルトラマンシリーズを生み出した円谷氏をモデルにした演劇ということで興味があり、18時開演の部を息子と二人で観に行ってきた。
私自身は、これまで演劇には全く縁が無かった。例外的に「狂言」が好きだったので学生・院生時代には大学主催の能楽鑑賞会(無料)に欠かさず参加していたが、それ以外となるとたぶん小学校の頃の学校行事で世田谷区民会館に行ったのが最後(というかこれ1回きり)。ということで、何と30数年ぶりで、人生2回目の観劇ということになる。また息子のほうは、人生最初の観劇の経験ということになった。
ウルトラマンシリーズが始まったのは1966年頃だそうだが、当時私はすでに中学2年生になっていて、その前にあった「ウルトラQ」に比べると、率直なところ「子供だまし」「くだらない」という印象が強かった。ただ、息子が幼稚園の頃に、テレビの再放送に熱中しているのをみて、これほど子供を惹きつけるのには何かがあるのだろうと、初めてそのすばらしさを再認識した次第である。 演劇のテーマからは外れるが、単なる怪獣のドタバタ乱闘劇ではなく子供にとってヒーローが必要であったこと、「変身」の意味、格闘シーンにも教育上の配慮がなされていたことなどが、よく理解できた。ウルトラマンのモデルが広隆寺の弥勒菩薩であるというのは本当だろうか。
ウルトラマンの戦いは、基本的には体と体のぶつかり合いであった。ファミコンなどのアクションゲームに比べるとシンプルであり幼稚にも見えるが、今のようにTVゲーム感覚でミサイルが打ち込まれる時代にあっては、こういう肉体と肉体とのじかのぶつかり合いにふれさせることにも何かしら意味があるかもしれないと思った。これは、そのまま、CG時代における演劇の価値を見直すという見方にもつながる。演出者も、あるいはそういうことを描きたかったのかもしれない。
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【新しく知ったこと】
- 6/7のNHK朝のニュースによれば、ドイツの列車事故の死者は102人に。この時映し出された映像によれば、ドイツでは列車は右側通行であった。車が右側通行でも、列車は線路の左側通行となる国がかなりあったように思ったが、どこだったかなあ。旧ソ連か中国、どちらかがそうなっていたと記憶しているが。
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【リンク情報】
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【生活記録】
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【家族の出来事】
6月と言えば、ホタル見物、田植え体験、潮干狩りの3点セットが家族の年中行事になっていたが、今年はどれも実現しそうもない。
- 今年は暑い日が多かったせいか、ホタルは岡山近辺ではすでにピークを過ぎているところが多いと聞く。名所と言われるところは、土曜日の夜などに見物に行っても大量の車が押しかけていて騒がしいばかり。県内各所で開かれる「ホタル祭り」の日はそれなりに交通整理が行き届いているものの、ホタルと全く関係のないカラオケ大会とか踊りなどあって、それはそれで頑張っていると思うが、静かにホタルを楽しめる雰囲気ではない。
- 田植えは、ただ「やってみる」というだけの体験であればすでに十分堪能している。息子の中学が土曜日も授業をする方針なので、第二、第四土曜日に行われる場合には参加できない。
- 潮干狩りは子供も行きたがっているが、今年は大潮の巡り合わせが悪いようだ。潮干狩りカレンダーによれば、6/7と6/21がかろうじてそのチャンスあり。6/7は、娘が誕生会に呼ばれているので参加できず。6/21に最後のチャンスがあるが、雨が降ったら中止とせざるをえない。
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
- 日本生協連合会は、経営不振の生協救済のため単位生協からの拠出金を集めて「連帯基金」を創設する予定。同連合会には641生協が加盟。うち8割が地域生協。このうち約2割が赤字。全国二位のコープさっぽろも昨年3月期に初めて経常赤字に。[6/7朝日]
- 12個の基本粒子の中で唯一確認されていなかったタウニュートリノの存在を示す有力証拠を名大と米研究所がつかんだ。[6/7朝日]
- 東大大学院、91年以降、米大学日本校卒業生(テンプル大ジャパンなど)に受験資格を認めていたことが分かった[6/7朝日]。
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