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6月10日(水)

【思ったこと】
980610(水)[一般]二人で楽しむトランプゲーム(1):大貧民
 ごまさんが、6/9の日記で「ごま、二人で大貧民をする。意外に盛り上がる。」と書いておられた。日記の感想にでちょっと触れたように、大学院生の頃、「二人用大貧民ゲーム」というのを考案したことがあった。研究室でけっこう流行し、昼間からリーグ戦などをやっていたので、研修に来ていた別の大学の学生が呆れていた。
 あれ以来20年近くが経過し殆ど忘れかけていたが、何とかルールを思い出すことができたので、これを機会にご紹介させていただきたいと思う。なお、以下の説明では、便宜上、スペード、ハート、ダイヤ、クラブを、S、H、D、C、のように表すこととする。たとえばクラブの12は「C12」。
  1. 始める前に
    • 用意するもの:1〜13までの52枚のトランプカードとジョーカー2枚、合計54枚
    • 配り方:10枚ずつ配り、残りを「山」とする。
    • 親:初回のみジャンケン、二回目からは前回の勝者が親となる。
    • 晒し札:親も子も、受け取った10枚のうち3枚を手元に隠し、残り7枚を何の札かわかるように並べる。晒す札として何を選ぶかは自由。
    • 従来の大貧民と異なり、親と子(大富豪と大貧民)の間でカードの受け渡しはしない。
  2. カードの出し方
    • 手持ちの札と晒した札を自由に組み合わせて出すことができる
    • カードの出し方は、シングル型、同一数字型、ストレートフラッシュ型の3通りのいずれかである。シングルとは1枚だけを出す場合、同一数字型とは、例えば「5」というカードをワンペア、スリーカード、フォアカードのように出すことである。ストレートフラッシュ型とは、同じスーツで数字が続くようなパターン。たとえば「H3、H4」、「S5、S6、S7、S8」などがこれにあたる。従来の大貧民ゲームと違って、いま述べた「H3、H4」のような2枚続きの出し方も認められる。また、「2」から「3」には続かない。したがって「C1、C2、C3、C4」という出し方は認められない。
    • ジョーカーは任意のカードに代用することができる。例えば、「D3、D4、D5、D7、D8」というカードとジョーカー2枚があった時は、ジョーカーを「D6」と「D9」の代わりとして使い、「D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9」という形で、7枚のカードをいっぺんに出すことができる。
    • 同一数字型でカードを出す場合にジョーカーを付加することができる。例えば「6」を4枚にジョーカー2枚を加えて、「6」6枚として出すことができる。
  3. カードの強さ
    • 従来の大貧民と同様、2が最強で3が最弱。ただし、シングル型とペア型に限り、ジョーカーは「2」より強い。相手が「2」を2枚出した時にはジョーカー2枚を出せばその場を制することができる。
    • ストレートフラッシュ型ではジョーカーは別のカードの代用にすぎないので、強さは変わらない。「H4、H5、H6」と「S4、ジョーカー(S5の代わり)、S6」は同じ強さである。
  4. 「場」の継続と流れ、パスについて
    • 最初は親、2回目以降は前回の場を制した者からカードを出し始める。
    • 基本的には従来の大貧民と同じで、場が流れるまでは、相手と同じパターンでかつ相手より強い札を出すか、もしくはパスして、山から1枚カードを取るか、どちらかを選ばなければならない。
    • 出せるカードがあってもパスするのは自由。一度パスしてから次の番の時にカードを出してもよい。
    • パスをして山から取ったカードは手元に置く(晒す必要は無い)。
    • 2人が続いてパスするか、最強の手(「2」を含むパターン)が出された時にその場は流れる。
    • 最強の手が出された時は、相手は山からカードをとる必要はない。
    • シングル型もしくはペア型の場で、「2」が1枚もしくは2枚出された時は、相手はジョーカーを1枚もしくは2枚出してその場を制することができる。但しジョーカーを出さなくても山からカードを取る必要はない。
  5. すべてのカードを先に出し切った者が、その時点でゲームの勝者となる。
 このゲームの面白いところは、
  • カードを配った時点で10枚中7枚を晒すことによって、相手の持ち札がある程度推理できる。
  • 意図的にパスをすることで、山から欲しいカードを手に入れることが可能。
  • 当初の持ち札に差があっても、上手に場を制すれば勝てることがある。例えば相手に「2」が2枚、ジョーカーが1枚あり、自分には「1」より弱いカードばかりしか無かったとする。このときにも、うまく場を制してから「3」を4枚とか「5」から「10」のストレートフラッシュ型の出し方をすることで勝てる場合がある。
 なお、上に述べたルールは大学院生時代に考案したルールそのものであるが、「運重視」より「思考重視」型にするため、ジョーカーと「2」を各1枚ずつ必ず割り当てておくというルールに変更することもできる。
 今回は「大貧民」二人バージョンについてとりあげてみたが、「七並べ」、「神経衰弱」も、二人で遊ぶと面白い。このほか「ナポレオン」二人バージョンというのもあった。明日以降に取り上げさせていただく。
【ちょっと思ったこと】
【新しく知ったこと】
  •  日記の感想でもとりあげたが、「エイトマン」のことが「日記猿人界」でちょっと話題になった。それに関連して、子供の頃NHKでやっていたSF人形劇「宇宙船シリカ」のことを思い出した。あの番組は、確かピロという少年とお姉さんのネリが主人公で、ストーリーは殆ど思い出せないが、スタートレックのようにいろんな星を探検する物語だったと思う。お食事ロボットとドクターロボットの掛け合いも楽しかった。「光線銃」という言葉を聞いたのはあれが最初だった。
     もしやどこかに「宇宙船シリカ」のことが書かれていないかとgooで検索したところ、こちらのページに、「想い出につながるキーワード」として、「月光仮面」、「魔法のじゅうたん」「てなもんや三度笠」「がっちり買いまショー」などの懐かしい番組名とともに、「宇宙船シリカ」が掲げられていた。このページの作者は「昭和2*(195*)年 2月」生まれだそうだ。なるほど、同じ世代の人だ。やはりあの番組を通じて宇宙冒険に胸をときめかせた人が居たんだなあ。
     gooでは、他に邑久町立郷土資料館という意外なサイトがヒットした。なぜだろうと思ってよく読むと、「世界的人形師竹田喜之助こと故岡本隆朗氏」がこの町のご出身であり、それを偲ぶ「喜之助記念室」がここにあるのだそうだ。確かに「宇宙船シリカ」は竹田人形座のあやつり人形劇であった。その竹田喜之助が「第六高等学校(現 岡山大学)を経て、東京帝国大学(現 東京大学)工学部航空工学科へ。」に進学された方だとは思いもよらなかった。いずれ、邑久町を訪れる機会があったら、この資料館をぜひ訪ねて見たいものである。
【リンク情報】
【生活記録】
【家族の出来事】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 厚生省が10日にまとめた1997人口動態統計(概数)によれば、「合計特殊出生率」は過去最低の1.39に。第一子を産んだ母親の平均年齢は27.7歳で過去最高。離婚は22万2650組で過去最多。[6/11朝日]
  • 石油公団、開発事業の失敗などから1兆円を超す新たな損失を被る恐れ[6/11朝日]
  • 日本対アルゼンチン戦の入場券不足のため、観戦ツアーの一部中止。
  • JR採用訴訟で中労委は11日、東京高裁への控訴を決めた。
  • 地下鉄サリン事件の林郁夫被告の無期懲役刑確定。控訴期限は9日。
  • 将棋名人戦(谷川名人-佐藤康光八段)、3勝3敗のタイに。