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昨日の日記

7月20日(月)

【思ったこと】
980720(月)[生活]ラジオ体操70周年
 私の地区の子供会は明日7/21から、このアパートの真下でラジオ体操を始める。期間は7/21から7/31までで土日は休みだから実質9日間だけ。どうせやるならば夏休み中全部やればよいものをと思うのだが、短めに実施する最大の理由は、どうやら子供たちの事情ではなく、当番の父母が面倒くさいということにあるようだ。土日を休みにするのも、公園周辺の家から「土日の朝ぐらい、静かに寝かせろ」という苦情が出るためであろう。

 ラジオ体操と言えば、子供たちは首からスタンプカードをぶらさげて集合し、体操が終わるごとにスタンプを押してもらう。これを毎日欠かさず続けるとご褒美を貰うことになっているのだが、これも、最初から全員のご褒美(といってもノート程度)を買い揃えてあるため、いくら欠席が多いからと言って渡さないわけにはいかない。それでも、子どもたちには結構、スタンプは強化効果をもたらしているように見える。

 7/20のNHKテレビではたまたま、ラジオ体操が今年で70周年を迎えたというニュースを伝えていた。それによれば、ラジオ体操はもともと、保険事業に乗り出した逓信省が国民の健康増進をめざして推進したものだそうだ。文部省でなく逓信省であるという点が興味深い。その後、昭和天皇の即位に合わせてラジオ放送が開始されたが、軍国主義体制のもとで国民の動員に利用され、戦後しばらくは「1つの号令で一斉に手足を動かすのは軍国主義の温床になる」という理由でGHQによって禁止。1951年から、現在の内容で再開されたという。第一も第二も、けっこう名曲であるように聞こえる。それとテーマソングの「あーたーらしーい 朝が来た...」というのはなかなか元気がでる歌だ。いっそのこと「○が代」の代わりに国歌にしたら不景気も吹き飛ぶような気がする。
 これに関連して昨年10/9の「スクラップブック」に以下のような記述があったので転載しておく。
我が家では、昨年あたりまで、毎朝、私だけがラジオ体操をやっていたが、春の彗星見物や、このスクラップブック執筆に時間をとられて休止せざるをえなくなった。ただし、今は息子が代わりにやっている。このラジオ体操でいつも疑問に思うのが、これは生放送なのか、録音なのかということだ。夏休みの巡回ラジオ体操が生放送であることはわかるが、平日は録音なのだろうか。録音だとしても、毎日内容を変えているのか、同じものを繰り返し流しているのか、よくわからなかった。しかし、この記事を見ると、少なくとも1963年春までのテレビ体操は、生放送であったらしい。その後も、少しだけ内容を変えて、毎日違う放送をしているように読みとれる。となれば最長寿番組であることは間違いない。連続番組のテーマソングのように、決まり切った音楽だけ繰り返し再生すればよいようにも思うが、体操をする側からみれば、極力、ラジオの向こうで、いま現在講師が声をかけているように感じるほうがやる気がでるということなのだろうか。余談だが、第一体操、第二体操それぞれの作曲者をご存じだろうか。このスクラップブックを含めて、著作権云々の問題が関心をもたれているが、録音したラジオ体操の音楽を再生するのは認められているのだろうか。
 ところでこのラジオ体操だが、ラジオが村に1台しか無い時代ならともかく、テレビやCDが普及した現在、わざわざ特定の場所にぞろぞろと集まってきて、大型ゴミで拾ってきたようなラジオの前で一斉に体を動かすというのはずいぶん奇妙な現象のようにも見える。こういうことをやっている国は他にもあるのだろうか。私の知る限りでは、旧ソ連を旅行した時にはホテルのラジオから「ラス(1、「回」の意味)、ドゥヴァ(2)、トゥリ(3)、チティーリ(4)」という号令と音楽がよく聞こえてきたものだ。たぶんラジオ体操の一種ではなかったかと思う。これ以外の国では聞いたことが無い。
 今でも子供会でラジオ体操を行う習慣があるのは、グータラと9時、10時まで寝ていたのでは、夜更かし寝坊の癖が身についてしまうので、夏休み開始直後、地区によっては8月下旬にもういちど、これを実施して、生活のリズムを保とうとするのだろう。

 ところで、テレビ体操を見ると、私が昔小学校の時に習ったやりかたと多少違った動きをするところがある。特に、足を曲げる時に、O脚型に膝と膝との間に隙間を作って曲げるのかどうか、跳びはねたあと定位置で駆け足をする時の足の動きなどが随分と違っているように見える。その他指先ののばし方、体を曲げる時のスピードも違っていた。それから、ラジオ体操というのは常に左方向から初め右方向で終わるようになっていなかっただろうか。子供会では左右どちらから曲げるのかは半々ぐらいに分かれていたように見える。まあ、どっちでも構わないと言えばそれまでだが。

 このほか、このラジオ体操を毎日真剣に続けた場合、どれほどの健康増進効果が期待できるのだろうか。ずっと机やパソコンの前に座って仕事をしているような職場では、午後3時の体操などは肩凝りの解消に役立つのかもしれないが、朝一番の体操のほうはどうなのだろうか。少なくとも私が1年ほど続けた範囲では、体脂肪減少やコレステロール値減少などの特段の効果は認められなかったが...。どこかに客観的なデータがあればお教えいただきたい。

[Image] [Image] <7/21追記>
夏休み最初のラジオ体操風景(左)。体操が終わってスタンプ(最近は円形シール)をもらうために並んでいる所(右)。7/21朝撮影。

<7/24朝の検索による追記>
  • 簡易保険の関連ページに、「ラジオ体操の始まりは、大正14年(1925年)に、逓信省(現在の郵政省)が簡易保険加入者の健康増進のために、アメリカの生命保険会社が広告放送で流していた体操を日本に紹介したのが最初です。」とあった。ということはルーツはアメリカにあったようだ。なお同じページには「正しいラジオ体操のやりかた」なども図解入りで紹介されていた。
  • ラジオ体操の歌はこちらによれば、1956年に変更され、藤浦洸作詞、藤山一郎作曲のものになった。
  • 現行の第一、第二体操の作曲者名は見あたらなかった。確かどちらかは団伊久麿(漢字はこれでよかったか)氏だったと記憶しているのだが。
【ちょっと思ったこと】
【新しく知ったこと】
  • 数年前のニュースグループfj関係のログを整理していて発掘した情報。「4点が一平面内に収まらない時、その各点から等距離にある平面は7枚ある」。「マジカル7」関連の議論。
【リンク情報】
【生活記録】
【家族の出来事】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • NHKが行った電話による世論調査によれば、参院選挙で投票する候補者を決めた時期は42%が一週間以内。望ましい政権としては「非自民連立」が32%で最大。[7/21朝のニュース]
  • 来年度の岡山大学の募集人員は2415人。少子化の影響で文・法・経・理学部で10人、工学部で30人の減員となる一方、医学部に保健学科が増設され新たに160人を募集するため、差し引きで90人の増加。