じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
ヒメジョオン。文法経三学部構内、旧将校集会所庭園跡地にて。うしろの灯籠は「日支事変出征記念」の文字が刻まれたもので、頭部が外され放置されたままになっている。ここに咲く花の候補を図鑑で調べてみたところ、茎が中空で蕾が下を向く「ハルシオン(ハルジオン)」、葉の縁に切れ込みがあって茎は中空でない「ヒメジョオン」、葉に切れ込みの無い「ヘラバヒメジョオン(ヤナギバヒメジョオン)」という3種類があるという。ざっと調べたところでは、ヒメジョオンの特徴が認められた。定削で草刈りを担当してくださる用務員さんがゼロになったこともあって、このような雑草を大量に見かけるようになった。 |
【思ったこと】
990623(水)[一般]2位と3位をどう決めるか いつもより遅い昼食をとりながらTVをつけたところ、NHKの「スタジオパーク」という番組でに「柔ちゃん」こと田村亮子さんが出演されていた(但し後で新聞の番組表を見たら録画だった模様)。 田村さんは世界チャンピオンの連続記録では有名だが、これまでのオリンピックは残念ながら2回とも銀メダル。じつは銀メダルをとったのはオリンピックが初めてであって、それまでは1位か3位ばかりとっておられたそうだ。なぜそうなるかと言えば、オリンピック以外では、決勝に出れば必ず勝っており(1位)、準決勝で負けても3位決定戦で必ず勝っていたので1位または3位ばかりになっていたのだという。 たしかに、トーナメント形式で1位から3位を決定する場合、金メダルと銅メダルは最後に勝たないと貰えないが、銀メダルは最後に負けないと貰えない。つまり、金メダルは決勝で勝った場合、銅メダルは準決勝で敗れたあとに3位決定戦で勝った場合、いずれも最後は勝ちで締めるという点に共通性がある。一方、銀メダルは決勝で負けた場合に限って貰えるものだ。こう考えてみると、銀メダルは銅メダル以上に悔いが残ると言えるかもしれないと、ふと思った。 ここで、単純な「トーナメント+3位決定戦」という方式が果たして公平な順位決定方式であるのか、ちょっと考えてみた。トーナメントというのは、言ってみれば、重さの異なるコインをそれぞれ1枚ずつ天秤はかりに乗せ、重いほうを残し、軽いほうは除外し、最後にいちばん重いコインを決定する方法であると見なすことができる。この方法がいちばん重い(1位の)コインを見つける方法として妥当であることはすぐに分かる。なぜなら、いちばん重いコインは計量の途中で決して脱落することが無いので、最後まで残ったコインより重いコインは決して存在しえないからだ。 問題は、上記の計量(=トーナメント)では、2番目に重いコインと3番目に重いコインが公正に検出できないということ。例えば「準決勝」の段階で、A(100g)、B(90g)、C(50g)、D(40g)が残っていたとする。もし、AとB、CとDの間で計量(対戦)が行われたとすると、AとCが決勝に勝ち残ることになる。また、3位決定戦ではBとDが対戦する。その結果、Aが優勝するのは妥当であるとしても、銀メダルはC(50g)、銅メダルはB(90g)となるので、「銅メダルより銀メダルが強い」ことは必ずしも保証されない。 ではどうすればよいのだろう。1つの方法は、(1)準決勝で敗退した2選手(チーム)でまず4位決定戦を行い、(2)そこで勝ち残った選手(チーム)と決勝で敗れた選手(チーム)のあいだで2位決定戦をやる、というもの。これならとりあえず、銀メダル獲得者は銅メダルより強いということの合理的根拠がでてくる。コインの例で言えば、(1)の計量でB>D、(2)の計量でB>Cが確認されるので、A>B>C>Dという順序づけができる次第だ。 もっとも、これだけではまだ強豪が初戦で敗退した場合を救うことができない。例えばトーナメントの「初戦」でA(100g)とB(90g)のコインが比較されれば、90gのほうはその時点で脱落させられてしまうから、2位にも3位にもなれない。高校野球でも強豪チームどうしが初戦で対戦することを悔やむ場合があるがこれと同じことである。 この点、いくつかの種目で取り入れられている敗者復活戦とか、一定回数以上負けると失格になるシステムはなかなか合理的であるように思った。これらのロジックは
最初の話に戻るけれど、決勝で負けたほうを銀メダル、3位決定戦で勝ったほうを銅メダルとするシステムはやはりおかしい。イベントとして盛り上がりにかけるかもしれないが最低限、決勝戦が終わった後で「4位決定戦」、さらに決勝戦の敗者と4位決定戦の勝者のあいだで「2位3位決定戦」を行うというシステムをぜひ導入してもらいたいものだと思う。 <補足> 上記の「4位決定戦」と「2位3位決定戦」を導入する方法は、4チームによるリーグ戦をやる場合に試合数が近くなるが、A-Dの対戦が無い。またリーグ戦と違って、対戦の手順が勝敗に依存して決められる。 このロジックでは、4者の間に直線上に並びかつ安定した順序関係があることを前提としている。もし、4者のうち3者にジャンケンのような3すくみ関係が存在し、もう1者が最弱であるとすると、準決勝の時の対戦相手の組合せ方の違いによって優勝者が異なってくる。例えば、準決勝で「グー」と「チョキ」、「パー」と「最弱」が対戦したとすると、決勝は「グー」と「パー」の対戦となり「パー」が優勝。4位決定戦では「チョキ」が勝ち残るので、「2位3位決定戦」で「グー」が銀メダル、「チョキ」が銅メダルと認定されることになる。ところが、準決勝の組合せを変えて、「グー」と「パー」、「チョキ」と「最弱」をそれぞれ対戦させると、決勝で「パー」と「チョキ」が対戦するので「チョキ」が優勝、以下、「パー」が銀メダルで「グー」が銅メダルとなってしまう。 |
【ちょっと思ったこと】
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【新しく知ったこと】
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【生活記録】
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【5LDKKG作業】
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】
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