じぶん更新日記1999年5月6日開設Y.Hasegawa |
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アリッサム(赤花)。花の少ないこの季節、ベランダのプランターで咲いている唯一の花。 |
【思ったこと】 _00124(日)[教育]最近の大学教育論議でおもふこと(11)授業評価の効用 1/21の日記の続き。21日に出席した全学教務委員会主催の「FDに関する連絡協議会」の後半に行われた 学生からのフィードバック情報による授業改善というテーマでの他大学教授による基調講演を拝聴して思ったことを述べてみたいと思う。なお、前回もお断りしたように、この会議は不特定多数に開かれたものではなかったので、ここに詳細を記すことはできない。あくまで、そこで論じられた一般性のある問題に限って、私なりの感想を述べてみたいと思う。 講演の最初は、「学生による授業評価」によって授業がどう改善されたかという話題だった。配布された資料では学生による23の評価項目が紹介されていた。実施1年目と2年目の肯定率(「ハイ」または「ヤヤハイ」)を比較してみると、
このほか、2年目から3年目、3年目から4年目というように実施を重ねるとあまり増加が見られなくなり、授業評価を受けることによる教官側のモチベーションが必ずしも高まらなくなることが指摘されていた。 以上の結果を拝見したところ、学生による授業評価によって改善されるのはいわば授業の欠陥部分。それが補われた段階でさらに
プリゼンテーションが上手で適度にユーモアのセンスがあり、物分かりがよい先生になることはできるが、 学生にハードな課題を与え、嫌われながらも徹底的にしごくというような教授法は廃れていく可能性がある。 上にも述べたように、とりあえず自分の授業の欠陥や問題点を知る手段として授業評価を受けることには意義があるが、それをもって大学教育の根幹を改善しようとすると、予想外の種々の問題が起こってくる恐れもあると感じた。 講演の後半では、毎回の授業において学生からのフィードバック情報を取り入れる工夫についての紹介があった。これについての感想は次回以降に述べさせていただくことにしたい。 |
【ちょっと思ったこと】
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【スクラップブック】
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【今日の畑仕事】
多忙のため立ち寄れず。 |