【旅行中にちょっと思ったこと】
「交通の常識」所変われば...
カラクリ湖〜カシュガルの旅行記で「『砂防ダム不要、壊れてから直せばよい』という発想」というタイトルをつけたように、カラコルムハイウェイ通行中には、日本の道路や交通の常識とは異なるようないくつかの特徴を見い出すことができた。
- 日本では、見通しの悪い曲がり角には丸い反射鏡が取り付けられていることが多いが、カラコルムハイウェイではそのようなものは1つも見なかった。無ければ無いで、カーブではそれなりに減速する。見通しの悪いT字路ならともかく、曲がり角のたびにああいうミラーが必要かどうか、検討に値すると思った。
- 同じく日本では曲がり角や路肩にガードレールが設置されているが、これも多すぎるような気がしないでもない。通学路周辺の道路だけにつければよく、山道は不要という気もする。
- もうひとつ、これは要不要論でない。軽自動車というのは意外に重い物を運べるということに驚いた。パキスタンでは、大半がトヨタとスズキの車であったが、このうちのスズキは軽トラックを改造し、荷台に幌と座席をつけて乗り合いバスのように使っているのをよく見かけた。通常1500CCクラスのワンボックス車でも8人も乗せたら坂道を上るのが大変だと思うが、ここでは同じ人数を軽自動車で運送しているのである。あるいはエンジンだけ取り替えたのかもしれない。それはそれとして、この地方ではエアバッグ、シートベルト、あるいはバイクのヘルメットなど全く無用。事故で重体になっても近くに収容する病院が無いのでヘルメットで脳だけ保護しても無意味という発想だろうか。もちろん、運転者の熟練度、交通量、天候などが日本と大きく異なっている点も考慮しなければならないが。
【追記】
Web日記の付設掲示板のほうで、はたひらさんから以下のようなご指摘をいただいた(9/8)ので転載させていただく。
軽自動車の積載量は、350KGですから、体重60KG弱なら7人までなら余裕でしょう。
道が悪ければスピードも出ませんし。
かつて1300KGほど積載したとき(1000kg過積載ですね)は、ローでもなかなか坂を
あがりませんでしたが。
情報をどうもありがとうございました。
以前長崎に住んでいた時、ライトエースに大人7人を載せて走ったことがありますが、坂道では大変だった。長崎が坂の多い町であることも影響していたかもしれません。
|