【旅行中にちょっと思ったこと(2)】
パミール横断旅行で役に立ったもの、立たなかったもの
今回は、旅行に役立ったものと、持ってこなくてもよかったと思ったものをリストアップしてみたい。
- 役に立ったもの
- ノンシュガーのビタミンのど飴
ビタミンCでどれだけ免疫力が高まるのかは分からないが、乾燥地域で砂ぼこりも多いだけに、大いに役立った。ノンシュガーをオススメするのは、歯を磨いたあとでも虫歯になりにくいから。ただし、飴の袋には「還元水飴などの糖アルコールを使用しているため、大量に摂ると、体質によってお腹がゆるくなることがあります...」というような注意書きがあるので、事前に摂取し、体質の合わない人は控えたほうがよいだろう。
- ペットボトル茶
毎日現地のミネラルウォーターが支給されたが、高山病や消化器系の調子の悪いときはやはり日本製のお茶で脱水症状を防ぐのが一番。500mlボトルを4本持参してたいへん役に立った。
- スーツケースでない、肩ひも付きの鞄
出発前に旅行会社から「道路が不通になった時は、自分で荷物を担いでもらうことがありますので、必ずザックか肩ひも付き鞄で」という指示があったため、スーツケースは避けた次第だが、不通にならなくても、布製の鞄にしておいてよかったと思った。とにかく簡易舗装の道路ばかりを通るので揺れが激しい。パキスタンではバスの屋根に、中国では専用の小型トラックに載せて運んでもらったが、スーツケースだったら傷だらけになっていたことだろう。なお、盗難を防止のため、私は鞄のチャックの穴どうしを100円均一ショップで買った小型南京錠でつないでおいた。あまり当てにはならないが、ポケットからちょっとした小物を盗られる恐れは減るだろう。以前、某国のホテルで、ザックのポケットから、交換用に持参した100円ライターをそっくり盗まれてしまったことがあった。
- 役に立たなかったもの
- 虫除け
暑い地域を通るので蚊やアブを警戒したが、どの地域でも刺されることは無かった。カシュガルの民家近くの道路で蚊に刺された人がいるというのが唯一の例外。
- ティッシュ、トイレットペーパー
インドヒマラヤを旅行した時には、水差し(左手でお尻を洗う)しか置いていないホテルがあり紙不足で困ったものであったが、今回はどのホテルでも完備されており大量に余ってしまった。「中国のトイレットペーパーは何でこんなに幅が狭いのか」という不満も聞かれたが、おそらく排水管が詰まらないための措置かと思う。日本から持参したものは使わないほうがよいと思う。但し、万が一の下痢に備えることは必要。余りそうになった時はプレゼント用に使えるが、無節操に子どもたちに配ると「ペンくれ」という物ねだりが「紙くれ」に転じる恐れもある。
- 本格的防寒具
5000m近い峠を越えることと、富士山頂に近い高原で一泊することを考慮して厚手のジャンパーなど用意したが、これはかさばって失敗だった。資源ゴミに出す寸前のセーターを重ね着すれば十分であったと思う。比較的新しいセーター、ジャケット、ヤッケなどを多めに持参し、それほど寒くない時や低地に移動する直前に現地の人との物々交換に使うという手もある。
以上は、季節や天候によっても大きく変わるので、同じコースに行かれる方はあくまで参考程度であると考えてください。
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