じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
【旅行中にちょっと思ったこと(6)】
動物の絵って、左が頭、右がシッポになりませんか? カラコルムハイウェイ2日目、インダス川の川岸で「岩絵」を見物した。かつてこのあたりを旅した人々が石の表面を叩いて、絵を描いたとか。そんななかチベット仏教の影響を受けた図柄に混じって、長い角をもったシカのような動物の絵をいくつか見た。 この動物、正確な名前は忘れたが、水量の少ない時は川を越えて自由奔放にこのあたりを駆け回っていたとか。その絵を描くと子どもが授かるとの言い伝えがあるという。 さて、旅行から戻って写真を整理していた時、これらの絵に面白い共通点があることに気づいた。それは、すべてが、頭を右、シッポを左にして描かれていたことである。角が非常に長いのでどこが頭かわかりにくいところがあるが、右上の写真では、人が乗っている絵を含めて三頭が右を向いている。左中では、仏教風の図柄に混じって、こちらの黄緑色円内にあるような少なくとも7頭が右を向いている。さらに右下の写真では人が乗っている絵を含めて五頭が右を向いていた。 こうした偏りに興味をもったのは、年賀状のウサギは左向きという99年1月8日の日記に書いたことと関連があるからである。その時の調査では、動物の絵が描いてあった年賀状53枚のうち、左向きが33枚、今回の写真と同じ右向きは4枚、その他(正面向き、向き合っている複数のウサギなど)が16枚となっており、圧倒的に左向きが多かった。その時に紹介したもっともらしい解釈は 右利きの人が線を描くときには、ふつう左から右に描く。動物を描き始める時に顔から描き始める(シッポやお尻から描き始める人はまず居ないだろう)ので左に鼻先があったほうが描きやすいという理屈。であったのだが、今回の写真はこの理屈では説明できない。では、なぜ右ばかり向いているのだろう。思いつくままに理由を挙げてみると
|