じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


indexへ

同じコースでも旅行会社によって雰囲気が変わる






9月28日(木)



同じコースでも旅行会社によって雰囲気が変わる

 月日の経つのは早いもので、あと数日で10月。8月上旬の旅行記をこれ以上未完にしておくわけにはいかない。今回の分を含めてあと2回で完結させたいと思う。今回は旅行会社の話題。

 今回の旅行は「車が通れない場合は自分で荷物を担いでもらいます」などという但し書きがついているぐらいのコースだから日本からはこのツアー一本であろうと思っていたが、実際には、個人営業の添乗員が案内する団体、中堅会社2社、大手旅行会社による逆周りが1つと、さすが旅行好きの日本だけあって、ホテルや空港で鉢合わせになることもたびたびであった。

 興味深いのは、同じコースを巡るにも関わらず、参加者の顔ぶれがずいぶんと異なっていることだ。年配ばかりの団体もある。いかにもお金持ちといった感じで高級なブランドものを身につけたお客が参加している団体もある(←170円のTシャツを着ている私とはエライ違いだ)。大手旅行会社の参加者の中には1泊目の北京の豪華ホテルでさえ設備が悪いとクレームをつけた人が居たそうだ。

 こういう違いが出るのは、それぞれの会社が主としてどの方面のツアーをたくさん出しているか、それとどこに広告を出しているかが異なるためであろうと思う。私が参加した旅行者はもっぱら「辺境」とトレッキングを売り物にしている。私が最初に情報を得たのは『山と渓谷』の広告からだった。参加者の顔ぶれも自ずと決まってくるというものだ。

 毎回の食事中の話題も、当然顔ぶれに依存する。旅行中の感想のほか、それぞれがこれまでに訪れた場所の思い出話が出てくる。今回の顔ぶれの場合は、リビアの砂漠の話題、中南米の話題、チベットの話題などもっぱら辺境の話ばかりで、それを聞くだけで旅行会社のパンフレットを読む以上の情報を得ることができた。