「血液型」番組における差別と偏見についての番組情報(その3) |
最近、ようやっとこの手の番組が放送されなくなってきたな〜と思っていたのですが、2月14日にまた2時間にわたるスペシャル番組があるようです。
(以下、テレビ雑誌「月刊TVnavi」からの情報です)
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テレビ東京系 月曜エンタぁテイメント
「血液型スペシャル2」***
- 大家族ウォッチング.紙粘土似顔絵作り
- 大阪オバちゃんのバイキングウォッチング
- 男の料理教室ウォッチング
- ブランド女性B型VSA型
- 幼稚園児節分豆まき
- 血液型別花粉症対策
…以上です。なんか見出し読んだだけでアホらしそうな内容であることはすぐに分かりますね…。
花粉症対策って…。(;´Д`)
そういえば、雑誌「AERA」の2005年1月24日号に「B型をいじめるな」と題した血液型差別に関する記事が載ってたみたいですね。↓
http://www3.asahi.com/opendoors/zasshi/aera/backnumber/r20050124.html
もう既に書店には置いてないでしょうから、図書館でバックナンバーを探して読んでみようかなと思っています。
先のTBSの番組で、気になる内容が番組ホームページにありましたので、それについて知っていただきたく存じます。(質問事項7にあたると存じます)
番組HP血液型テスト(?) 2005年1月31日までアップ
http://www.tbs.co.jp/aboab2004/
このテストは105の質問に「はい」「いいえ」「?」で答え、回答者の血液型傾向を答えるものです。
この手のアンケートは、はい、いいえ、?、の数で答えをはじき出すものと思われます。
・先ずはすべてを「はい」とすると、いわゆる(?)100点満点のAB型になりました。
・ちなみにすべて「いいえ」「?」にすると、「測定できません」となります。
・各血液型の血液型傾向平均値なるデータを見ると、AB型のみ能力が異様に高値。
※些事ですが、番組終了後、上記の診断画面のデザインが突然変わりました。
アクセスになんらかの対応をしたと思われます。
個人的感想ですが、番組ナレーションはAB型を褒めつづけていた印象があります。
「天才的」「独創的」「画期的なアイディアの持ち主」など
質問の項目にも妙に思えるものがあります。
37.テレビのCMを見るのが好きである。
43.古い慣例は早く新しいものに変えるべきである。
48.ホームレスの人たちを見ているとなにか援助してあげたいと思う。
62.よくテレビで放映される「ロボットコンクール」を見るのが大好きである。
68.「新製品」というラベルがついているとものすごく欲しくなる。
(11.「地域限定」とか、「期間限定」ということばに弱いほうである。←この質問とどう違うのか疑問)
73.私にはなにか予知能力があるような気がする。
80.古くさいことばかりやっている「成人式」は嫌いである。
103.不安や恐怖を起こすようなことは絶対にやらない。
感想として
・質問を見比べると、この血液型診断そのものには意味がない。(はい、いいえの数は関係ない)
・質問を見比べると、この105にもなる多数の質問はダミーと思われる。
・特に抜粋した質問は、個人的にアンケートの類にしか思えない。
・43.80などは世論調査にも思われ、悪意すら感じられる。
・この質問(ワシントン大学医学部クロニンジャー教授が作成した心理テスト)を日本人向けに改良した
2.ABOAB血液型性格診断ウソ・ホント!本当の自分&相性探し来年こそは開運SP!
3.TBS
4.2004年12月28日
5.19〜21時
<スタッフ>
製作:TBS
制作:TBSテレビ
制作プロデューサー:戸田郁夫
プロデューサー:富田瑞穂
総合演出:荒牧克久
ディレクター:増山賢
6.内容
番組の後半からしか見ていませんが、いつもながらのモノです。
最近、特にこのような血液型や占い(細木数子氏)の番組が目立つように思われますが、単に視聴率だけが理由なのか、不思議に思います。私の邪推だとよいのですが。
番組側もBPOから指導があったのか、「血液型と性格には関連性はない」と断っていますが、これまでのTBSの姿勢を見て、私には「言い逃れ」しているのだろうと疑っています。
7.証拠の有無
証拠といいますか、番組ホームページの血液型性格判断テストがあり、興味深い質問項目がありましたので、別メールにて、お手数ですが見ていただきたく存じます。
「影響力の武器 なぜ人は動かされるのか ロバート・B・チャルディーニ著」を今読んでおり、とても興味深く、また使い間違えれば恐ろしいとも感じています。
・人は公言したり、紙に記述した通りに行動しようとする。
・また、公言したり、記述した通りに行動しなければならないとの強迫観念に駆られる。
・責任感の強い人ほどこの傾向が強い。など。
これを読みながら昨今の血液型番組を眺めると、タレントは自分の性格を無視し、あたかも自分の血液型がそうさせている、といったような言葉が気になります。
例「…そうそう、自分はA型だから、こんな風に几帳面だ」→自分はA型だから、几帳面にならなくてはいけないこんな意識が働いているのではないでしょうか?
「遊びにそんなムキになるな」と言う人もいますが、まったく無意味な区別によって、差別へ転じる可能性が案じられます。うろ覚えですが以前、漫画家SさんはB型のスタッフを雇わないと読みました。
何も知らない子供達への影響も心配です。