1月22日（木）
【思ったこと】
980122（木）
［天文］好きな惑星（最終回）
「日記猿人界」の共通の話題とも世の中の出来事とも全く関係のない場違いの話題ながら、17日の日記の続編として、きのう書ききれなかった外惑星について思ったことと調べたことをまとめておきたいと思う。
- 火星：地球以外で最も住みやすい場所と言えばこの星だろう。何十億年か後に、太陽が膨張して人類が地球が住めなくなった時の移転の候補地にもなる（もっともその日まで人類が同じ形態で存在しているとは思えないが）。こちらから得た映像をしばらく壁紙に使っていたため、火星の眺めは、だんだん私の日常風景のように見えつつある。
- 木星：木星本体は太陽の出来損ないのようなものだから、着陸して景色を眺められるような天体ではない。魅力があるとすればイオを初めとする衛星。ガニメデは水星よりも大きい。1月末は夕空低く見える。1/21に火星と木星が非常に近く見えたはずだが、長時間の会議でくたびれていて見逃した（まだ数日はあまり位置は変わらないはず）
- 土星：人気があるのはあのユニークな輪のおかげだろう。輪の角度は水平ではないため、地球側から見ると稀に消失することがある。現在は、南極側が見えており次第に開いてきている。現在は日没時にほぼ真南に見えている。最大の衛星ティタン（タイタン）も水星より大きい。
- 天王星：この星は外惑星の中でもいちばん魅力に欠ける。先日のアンケートでも1票だけだった。特徴があるとすれば自転軸が横倒しになっているということか。天王星と海王星は夏休みから秋いっぱい宵の空に見える。
- 海王星：このシリーズのきっかけとなった17日の日記でも述べたように、海王星は天王星よりやや小さいが、質量では逆に上回っている。ボイジャーが撮影した真っ青な球体と神秘的な雲がたいへん魅力的。さらに希薄ながら衛星のトリトンには大気がある。大気があるのは土星の衛星のティタンとこのトリトンだけだという。1999年3月までは太陽から最も遠くにある惑星。
- 冥王星：衛星カロンの発見によって冥王星についてのイメージは東京五輪の頃とは激変してしまった。冥王星から見た太陽の明るさは、さぞかし暗いものであろうと思う。地球と太陽の距離を1ｍとした時、太陽の直径は100cm× 1392000/149597870＝ 0.93cmとなりほぼ小指の先ぐらいの大きさとなる。冥王星と太陽との距離は地球と太陽の距離の40倍だから、40ｍの距離から小指を眺めたぐらいの大きさになってしまう。相当に寂しい景色になるのではないかと思う。また「冥王星人」が「じぶんの星は太陽の周りを回っている」と知るには相当の発想の転換が必要ではないかと思う。
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【ちょっと思ったこと】
- 部員の集団婦女暴行事件が明らかになったことで、日体大スケート部が無期限活動停止、帝京大ラグビー部が対外試合の無期限辞退を決めたとのこと。いずれも、正確な情報がないのでコメントは難しいが、単に部員の一部が部活動と無関係に不祥事を起こしたというならば、日々一途に練習に励む部員にまで迷惑が及ぶような処分は止めてもらいたいものだ。日体大などでは、一時、女子アイスホッケー部（スケート部の一部門）に所属している女子選手にまで長野五輪への出場辞退の勧告を検討したそうだが（結局勧告とりやめ）、そういう検討をすること自体ひじょうに問題だと思う。
- こういう処分の根本背景には、「スポーツは精神を鍛える」という極端な精神主義があるように思う。確かに日々練習に励むことは、生活全般にわたる持続性や困難に打ち勝つ反発力を養うかもしれないが、それはごく一部分にすぎない。スポーツをしただけで品行方正な人間が形成されるなどと考えるのは、はっきり言って幻想だ。幻想でないと主張する人がいたら、科学的根拠を示してもらいたいものである。
- 所属員が不祥事を起こしたら組織全体で責任をとれと主張するなら、まずその矛先を政党に向けてもらいたいものである。
- いずれにせよ、不祥事の根本原因を追求せず「活動停止」などで対外的な批判をかわそうというのは、安易な事なかれ主義と言わざるを得ない。
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【新しく知ったこと】
- 天文関係の日記界では超有名なからけんさんがご結婚になったそうだ。毎夕16時すぎにニャオンと出現するこちらの方の日記で初めて知った。
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【リンク情報】
- 竹内智の南極通信にオーロラの美しい写真が載っていた。しばらく壁紙に使わせていただこうと思っている。
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【生活記録】
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【家族の出来事】
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【スクラップブック（翌日朝まで）】
※“..”は原文そのまま。他は長谷川による要約メモ。【 】は長谷川によるコメント。誤記もありうるので、言及される場合は必ず元記事を確認してください。
- 奈良県の黒塚古墳出土の神獣鏡にこれまでにない新タイプあり。別の鏡のうちの一面には「同出徐州」の文字。[1/23朝日]
- 日韓漁業協定1/23にも破棄通告。
- ジャストシステムが大幅赤字転落。3月期決算で売上高は-34.1％。経常利益は43億4900万円の損失になる見通し。81年の創業以来初の赤字決算。
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