【思ったこと】
980212(木) [一般]身長差別追記 2/10の日記の話題は、いろいろな方が取り上げてくださった。 昨日も述べたように、身長差別と言われるものの中でも、「背の高い男性のほうがカッコいい」というような個々人に価値観にかかわるものはそう簡単には変えられないだろう。ただ、そういう差別意識は、学校教育のなかで知らず知らずに形成されていった可能性がある。先日の、早生まれと遅生まれとどっちが得か?の続編のところでも述べたが、学校教育場面では、背の高い人への差別を含めて、そうした意識が生じないようにご配慮いただきたいものだと思う。具体的には、
学校教育に限らず、日常生活場面での、体型によるステレオタイプな性格判断、あるいはそれを助長するラベリングも謹んでもらいたいものである。私が子どもの頃、NHKのみんなのうたで「でか、ちび、のっぽが3人寄れば...」という歌があった。ユーモラスで私の好きな歌であったが、確か「でかちゃんはホームラン、ちびちゃん『ちんちくりんでピッチャーゴロ』で、のっぽちゃんは『のんびり三振アウト』というように、体型によって打撃のパターンが固定されるようなラベリングが行われていた。個々人の行動傾向は体型によって多少の影響を受けるかもしれないが、遙かに多様であり変化に富んでいる。「ちびだからせかせかしている」、「のっぽだからのんびりしている」というステレオタイプな見方はやめてもらいたいものである。 もうひとつ、心理学で体型と言えば、クレッチマーの類型論がある。時間がないので、別の機会に詳しく論じることにするが、そもそもクレッチマーのデータは、精神病者という条件のもとでの体型の比率を調べた条件的確率であるので、ベイズの公式によってある体型という条件のもとで特定の精神病に罹患する確率を計算すると、殆ど問題にならないぐらいの僅差になってしまうことに留意していただきたい(シェルドンの1940年の発表は、これに対して正常者についての体型と気質の型についての分類であるが、現代社会の人間行動の理解にどこまで役立てられるのか、私自身は疑問に思っている。)。 |
【ちょっと思ったこと(1)】
長野五輪で「スノーボード・ハーフパイプ」の競技をやっていた。国内でも、これでますますスノーボード人気が高まりそうな気配である。 私自身は、スキーはヘタながら上級コースでも滑るが、スノーボードは全く経験がない。膝や腰を傷めやすい年齢に達しているため、今更、習熟しようという気も起こらないが、若者たちがこれで楽しむこと自体は大いに結構。暴走さえしなければ、同じゲレンデで滑ることに対しても特に苦言を呈するつもりはない。 ただ、たまにボーダーの転倒や衝突を見かけるたびに思うのだが、スキーより数段危険性の大きいスポーツであることを十分知っておいてもらいたいと思う。いつぞやTV番組でもとりあげていたが、スノーボードで転倒すると、全く無防備に後頭部を打ち付けることがある。ちょうど卵の殻が割れなくても黄身がくずれることがあるように、外傷が認められなくても脳に致命的な損傷を受けることがあるらしい。それも転倒直後ではなく、しばらく時間がたってからじわりじわりと症状が出てくるため、救命措置が遅れがちである。老婆心ながら、習いたての暴走はぜひ謹んでもらいたいものだ。 |
【ちょっと思ったこと(2)】
新聞の番組表を見ると、NHKの午後の番組「スタジオパーク」に梅澤由香里さんの名前があったので、思わず録画予約。夕食後に拝見した。 念のために申し上げておくが、私は梅澤さんの熱烈なファンというわけではない。そもそも梅澤さんの名前を知ったのは、2月6日頃、某けーじばんで、あるHP開設者に彼女が似ているという書き込みがあってから後のことである。 番組によれば、梅澤さんは、一人っ子。お父さんが碁盤を買ってきたのをきっかけで囲碁を始めたという。プロの棋士になるためには19歳までにテストにパスしなければならないが、彼女は15回か17回(本人もはっきり覚えていない)挑戦したものの結局、その時点ではプロにはなれなかった。慶應大学在学3回生の時に、囲碁のことでは厳しかったお父さんが亡くなる。囲碁の場合は、19歳までにプロになれなくても30歳になるまでは別の方式でプロになる道が開かれているとのこと。それをパスして現在の「囲碁界のアイドル」が誕生した。 TVゲームが登場していらい、子どもたちが将棋や囲碁で遊ぶ機会はまことに少なくなった。そんななかで、少し前に、羽生七冠王誕生や女性棋士を描いたNHKのドラマなどを通じて将棋の人気が高まった。これに対抗する囲碁界のアイドルが梅澤さんということになるのだろうか。 そういえば、将棋界のかつてのアイドルに林葉なんとかさんという女性がおられたが、今はどうしておられているのだろうか。 <追記>某けーじばんによれば、梅澤さんの公式紹介ページはこちら。 |
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※“..”は原文そのまま。他は長谷川による要約メモ。【 】は長谷川によるコメント。誤記もありうるので、言及される場合は必ず元記事を確認してください。
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