【思ったこと】
980326(木) [一般]年度末のゴミ置き場(次回更新は4/4頃) 3/21の日記に書いたように、3/27朝にこの日記をアップしたあと北九州に向かい、翌日から4泊5日の北海道旅行に出かける予定だ。 さて、毎年この時期になると大学や近隣のゴミ置き場には、たくさんの大型ゴミが捨てられるようになる。卒業する学生の下宿用品、転勤引っ越しに伴う不要品などだ。今年度からは、分別収集徹底対策の一環として、大学のゴミ置き場が夜間は施錠されるようになった。このためか、周辺地区のゴミ置き場に勝手に捨てられるゴミの数が大幅に増えているような気がする。 この写真は、岡大南宿舎横にあるゴミ置き場。ほんらい大型ゴミは、決められた日の朝しか捨てられない建前になっているのだが、御覧の通りのありさまだ(よく見ると確かに「指定日以外はゴミを出さないでください」とちゃんと書いてある)。主なものは、自転車、洗濯機、冷蔵庫、勉強机、水屋、洋服ダンス、ストーブ、衣装ケースなどなど。大部分は、ボロボロでいかにもゴミらしい姿をしているけれど、中にはまだ十分に使えるものもある。 このゴミ置き場は、岡山転任直後から数年間住んでいたアパートのすぐ下にあり、ベランダからすぐに見渡せた、以前は「よいゴミ」が捨てられると、階段を駆け下りて拾いに行ったものである。主な品目としては、スチール本棚、スチール机、学習机、スチール椅子、スキー、ラジカセ、自転車、鉢台、水屋など。今年も、拾いたいのは山々だが、すでにアパート内は物がいっぱい詰まっている。不思議なもので、置き場所がないと分かると物欲も生じない(スキー板170cmだけは拾っておいたが)。 ゴミ拾いというと聞こえは悪いが、リサイクル運動だと思えば気が楽だ。このゴミは、木製であれ金属製であれ、ゴミ収集車の強靱なローラに巻き込まれて粉砕・圧縮される運命にある。ならば、まだ使えるものはとっておいて堂々と大事に使ったらよいと思う。 いっぽう大学構内のゴミ置き場は上に述べたように施錠されるようになってから、「よいゴミ」がちっとも捨てられなくなった。代わりに、目立つのが、この写真にあるような書籍・印刷物類だ。大学自己評価用の研究者紹介本『研究と教育 ○○大学 1994』、『○○大学○○紀要』、『○○大学三十年史』などのタイトルが目につく。 じぶんの大学の問題点を外部に晒すのは気が引けるのだが、どうにも勿体ない。特に無駄と思われるのが、自己評価用に毎年のように刊行される『研究者一覧』や『業績紹介』。おそらく、文部省への交渉に行くときの持参用や外向けに立派に見せるために豪華な装丁が施されているようだが、インターネットホームページが簡単に作れる現在、果たして必要なものなのか、本当に活用されているのか、はなはだ疑問に思う こちらに捨てられているのは叢書類だ。じつは、私自身、今年度に特別の予算をいただいて研究叢書を刊行させてもらった。そのときの経費は500冊印刷で130万円ほどかかっていたと思う。ここに捨てられた本はおそらく1冊2600円、10冊分で2万6000円分ということになる。これも電子メディアの時代、まずはホームページに公開し、必要に応じてCD-ROMにhtml文書として保存すれば、1枚200円程度で済むはず。 大学の名誉のためにちょっとだけ補足しておくが、研究費を使って刊行した研究叢書、自己評価文書、紀要類などは厳密に部数管理されており、在庫負担になるからといってそう簡単に捨てられることはない。一旦、全教官に配布されたあと、それを不要と考える教官が自分の意志で廃棄し、ゴミ置き場にまわってきたものと推測される。これは、専門外の叢書類でも部局内の全教官にもれなく配布するという慣例に起因しているところが大きいようだ。私自身は、いただいた叢書類はちゃんと保管しているけれど、いくら各教官の研究の集大成とはいえ、人事委員にでもならない限り、外国文学や歴史学の論文まで読む余裕はない。たまってくると場所ふさぎになるというのが本音である。 今回は時期的に少しずれていたのであまり見かけなかったが、教務関係の資料が大量に焼却される時もある。以前、なぜそんなに燃やす書類が多いのか事務官に聞いてみたところ、コンピュータで成績を入力・チェックする際に、いったん紙に打ち出してチェックする必要があるために、こういう大量の文書が出てくるとのことだった。もっとも、この件については、現在、学内LANを活用して教官が直接成績入力ができるシステムを検討中とのことなので、この種の無駄はいずれ減っていくものと思われるが。 |
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