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昨日の日記

4月16日(木)

【思ったこと】
980416(木)[心理]「心の科学」の必要条件(1)血液型、バイオリズム、姓名判断...
 心理学の授業が始まった。今年の前期は、ゼミ形式の演習、3回生向けの外書講読、分担で担当する実習などのほか、学外で2件の非常勤講師を引き受けることになった。毎年授業の1回目では、必ずアンケートをとることにしている。きょうは、その中の「人間の行動の予測や理解に役立つと思うもの」調査の結果を報告したいと思う。グラフ作成で時間をとられたので、考察は少な目にするけれど、相変わらず、「血液型性格判断」の人気が高い。ざっと見たところでは、今回は、姓名判断がわりあいと人気があった。インターネット上でも、姓名判断のサービスをしている人気サイトがあるようだが、その影響なのだろうか。もっとも受講生でインターネットにアクセスしている人は誰も居ないと言っていたが。ノストラダムスの予言は、完全に人気低下。1999年があまりにも現実に近づきすぎたためだろうか(別に1999年終末思想がノストラダムスというわけではないが)。
 なお、この種のアンケートの比率は、質問表現のちょっとした違い(例えば、「人間の行動の予測や理解に役立つと思うもの」を選ばせるのではなく「あなたは信じるか」というような聞き方をすると、比率は大幅に低下する)によっても影響を受けるので、解釈にあたっては十分留意していただきたい。

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図1. 「人間の行動の予測や理解に役立つと思うもの」調査。1998年度前期、岡山市内の女子短大2回生(回答数58名)と看護学校学生(33名)を対象。いずれも心理学関係の授業の受講生。回答者は、図に示された項目について、「思うもの」に○、役立たないと思うものに×、どちらとも言えないものに△をつけた。縦軸は比率(%)。
※血液:血液型、バイオ:バイオリズム、姓名:姓名判断、ノスト:ノストラダムスの予言
【ちょっと思ったこと】
  • 「アニメ・ポケットモンスター」の放映が再開された。夕食時、19時から30分だけ初めてこの番組を見たが、子供の母性願望(←何て言うものがあるのかどうか知らない)をくすぐるような工夫が施されていたように思う。あれだけ騒がれると、光点滅などの刺激操作そのものが無害でも、集団催眠現象、あるいは、キャラクターと点滅現象との条件づけ形成によって、何か起こるのではないかと多少危惧していたが、そういうニュースは今のところ入ってこなかった。
  • 各種報道によれば、カンボジアのポル・ポト氏が15日夜に死去した模様。ポル・ポト政権と言えば、ロン・ノル政権崩壊後、国民の多数を強制労働にかり出したり、旧政府関係者やその家族の大虐殺で知られ、犠牲者は200万人にのぼると言われる。この実態は未だ不明であるけれど、個々の事例でいくら「処刑」の言い訳がたったとしても、発掘された大量の白骨死体や拷問具を見れば、虐殺そのものがあったことを否定することは決してできない。
    ただ、この人類史上に名を残す惨劇の責任をポル・ポト氏個人に帰着させ、死去によって過去を語らない風潮をつくろうとする者があれば問題だ。思想の内容にかかわらず、単色の価値観が国を支配するところには、必ず同じような問題が起こっている。日本の過去も同様であったことを忘れてはならない。
  • 岡山県東粟倉村に「東粟倉・愛の村パーク」が17日オープン。天然鉱石温泉、ハーブガーデンなどがあるという[4/17 朝日新聞]。例によって第三セクター。フランケンさんが時おりご指摘のように、第三セクター方式による構想、あるいは完成後の管理運営は、はなはだ問題が多い。さて、ここは成功するだろうか。
  • 中海に浮かぶ大根島の溶岩洞窟で18年ぶりに新種の昆虫が発見されたという[4/17 朝日]。この島には、少なくとも2つの溶岩洞窟が地図に記されている。うち1つは観光客にも開放されており、数年前、島根半島での海水浴帰りに中を「探検」したことがある。鍾乳洞とは違った魅力があるが、最深部は腰まで水につかるところで、先へ進めなかった(←もちろん、内部の照明設備などない。ヘッドライトが必要。)。この島の西側には干拓計画がある。諫早湾も同様だが、生態系を無視し目先の利益に目がくらんだ愚策は即刻取りやめてもらいたいものだ。
  • 16日昼のNHKニュース及び7日の朝日新聞によれば、名古屋国税局は、ヤマギシ会および関連する農事組合法人に対して、70億円前後の追徴課税を行う方針であるという。これは新規の参画者が調整機関に提供する財産を贈与と見なすことによる課税であるという。ヤマギシ会が宗教法人であれば当然お布施として課税を免除されるべき性質のものであろうが、神を信仰せずに実践をすすめる団体が宗教法人化することには難しかろうと思う。しかし、生活実践団体のなかで宗教団体だけが優遇されるとすれば、これも問題だ。なお、ヤマギシ会に関して批判されているマインド・コントロールとか親権喪失訴訟問題については、機会を改めて意見を述べたいと思う。
【新しく知ったこと】
【リンク情報】
  • 「じぶん更新日記」の累積得票が、4/16の05:45の時点で4995票、午前中に5000票を突破した。カウンタの5000、10000突破も励みになるが、こちらはリロードでもどんどん増える。得票のほうは1日1票、しかもボタンを能動的に押していただいて初めてカウントされるわけだから、何倍、何十倍も有難味がある。どうかこれからもよろしくお願いします。
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