【生活記録】
980505(火)[生活]四国カルスト・キャンプ 連休後半の休みを利用して、「四国カルスト」まで一泊二日のキャンプに行ってきた。ルートは、開通して間もない高知自動車道・伊野ICから国道33号線をひたすら走り松山に向かうというもの。四国カルストは、R33途中の柳谷村というところからカーブ連続の山道を30kmほど登ったところに位置し、標高は1300-1500m前後。秋吉台、平尾台と並んで日本三大カルストなどと呼ばれるが、あまり知られていないのではないかと思う。施設の整ったオートキャンプ場はどこも満員であろうと考え、これまでに行ったキャンプ地の中から最ものんびりできそうな場所として選んだ所であった。 朝10時頃出発。国道2号近くの生協で食料と弁当を調達して早島ICに向かうが、予想外の大渋滞で高速に入るまでに1時間以上かかる。早島ICへの進入路は全く渋滞がなかったので、倉敷方面への車が殺到したためと思われる。 玉島IC方面への出口が渋滞していた。鷲羽山ハイランドにでも行く車だろうか。高知道は下り車線は全く渋滞なし。逆方向の登り車線は大豊・南国間が20km近くにわたって大渋滞。 伊野IC出口からしばらく走ったところで仁淀川を渡る。四万十川に並ぶ素晴らしい清流。 四国カルストに登るR440は一部離合が難しく、神経を使った。残念ながら頂上付近は濃い霧に覆われていた。 夜半から風が強く吹き、テントがパタパタと揺れる。夜半過ぎから雨が降り出し、一時は如雨露で水を流すほどの勢い。外側屋根に溜まった水が縫い目を伝わってぽたぽた落ちてくる。内側の寝室には水漏れはないが、湿気が増してくる。 朝になって何とか曇り時々小雨程度に落ち着く。ラジオの天気予報によれば梅雨前線の影響らしい。日本列島は広く高気圧に覆われせいぜい曇りがちの地域がある程度というように聞いて出発してきただけに、梅雨前線の影響などは想定外であった。インスタントカップ麺やカロリーメイトなど、各自好き勝手に朝食をとり、雨が止んだ時を見計らってテントをたたむ。 もともと四国カルストでのんびり散策やキャッチボールなどしながら半日を過ごす予定であったので、雨天時の計画は全くなし。松山の道後温泉にでも入って早めに帰ろうということになった。 R33途中、美川村付近で、面河川にかかる吊り橋を何本か見る。中国山地に比べると山の深さを感じる。 久万町のスーパーに立ち寄ったところ、道路の反対側の役場前でふるさとまつりのようなイベントをやっていた。観光客が見るべきものは特になかったが、パトカーや消防車乗車体験などで暇をつぶす。 道後温泉本館では、皇室専用のお風呂やトイレを見学したあと、霊の湯に入る。やや熱めのお湯。連休のわりには空いており、一時は私と息子だけしか入浴者無し。『坊ちゃん』のなかに、湯船の中で泳ぐのを楽しみにしていたらある日「湯の中で泳ぐべからず」という札があったことを思い出して、平泳ぎ往復。帰り際に3階個室の「坊ちゃんの間」を見学する。『坊ちゃん』の最後の部分に「その夜おれと山嵐はこの不浄な地を離れた。船が岸を去れば去るほどいい心持ちがした。」と書かれてあるとおり、漱石は表向きは松山のことをあまりよく書いていないが、松山の人はそのことを特別に恨んだりはしていないようだ。 松山ICから、日記作者ゆかりの地である新居浜、瀬戸大橋を通過して18時頃に岡山に戻る。走行距離は540kmほどにのぼった。 |