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6月14日(日)

【思ったこと】
980614(日)[一般]NHKのサッカー中継から思ったこと
 Jリーグの試合など一度も見たことにない我が家であるが、きょうはワールドカップ1次リーグの日本対アルゼンチンの試合を前半だけ観戦した。NHKの番組だったのでCMが一切入らず快適に見ることができたが、サッカーに限らず、オリンピック中継とか大河ドラマのようなものまでNHKが関与する必要があるのか、少々疑問に思った。
 確かに報道番組とか教養番組のようなものは、スポンサーの意向や視聴率に振り回されずに放送できるという点で、受信料を集めて放送することにもそれなりの意義があるだろう。しかし、サッカーの中継などは、もともと高い視聴率が期待されるはずだから、民放の番組として放映しても、十分な広告料が入るはずである。NHKが放映すれば、莫大な放映権が支払われることになり、それだけ受信料の負担が増える。そこまでするぐらいならば、受信料を値下げして、報道と教養番組だけに専念してもらったほうがありがたいと思う。
民放が中継をした場合、試合の途中で無理やりコマーシャルを挿入するという可能性がある。野球ならば攻守交代の時にうまく挿入できるだろうがサッカーではそうはいかない。こういう意味ではNHKが歓迎される理由も分からなくはない。とはいえ、民放の場合だって、字幕でCMを流すとか、画面の一部にバーナーのようなものを入れたりして完全中継を保証することだってできるはずである。まあ、NHKの中継だって、競技場のフェンスの広告がばっちり映し出されていたので、バーナー入りの中継と同じようなものか。

 ここからはちょっと脱線。電波のことはまったく素人で分からないけれど、いずれデジタル波の時代で放送局が増えた時には、電波を暗号化して、そのキーコードをカードのようなものに記憶させてコンビニなどで販売する。視聴者は、希望する番組のカードを購入してこれを受信機に差し込んで見ればよい。こうすれば、あまりTVを見ない人でも一律に高い受信料を支払わされているという不公平感は解消されるだろう。
 デジタル波を使わなくても、インターネットによる通信速度が高速化し、テレビと同じような映像を送ることができるようになれば、NHKとか民放を問わずに娯楽番組や教養番組まで電波で流す必要は無くなってくるかもしれない。そのほか、すでに大都市で実現しているケーブルテレビ方式の配信もある。

 となると電波を媒介したTV放送に求められるのは、災害など緊急時の情報提供を主体とした報道番組とスポーツ生中継だけということになるのか。こんなことを言うと、TVを媒介にした文化・芸術の創造が廃れることを嘆く人がいるかもしれないが、そもそもTV文化、特にカラーTVの文化なんて、人類の長い歴史の中のほんの30年ぐらいしか占めていない。10年、20年後も同じ状態が続くと考えるほうが突飛であるようにも思える。
【ちょっと思ったこと】
  • 「サザエさん」のカツオの声優が交代したということは日記界でも話題になっているけれど、私にはどういうふうに声が変わったのか、さっぱり区別がつかない。結局、交代前にあまりみていなかったということに尽きるのかもしれない。声優が変わって奇異に感じたのは、「刑事コロンボ」。遙か昔の番組としては「ひょっこりひょうたん島」のドン・ガバチョの声がある。少し前にこれの再現番組をやっていたようだが、交代後の声優さんには気の毒だが、まことに物足りなく、聞くに耐えなかった。
  • 20時からの「神々の詩」を見る。クリオネが雌雄同体であるとは知らなかった。クリオネに限らず、海中に漂う生まれたての透明な生き物を見ていると、海という1つの巨大生命体を構成する1つ1つの細胞のような気がしてくる。この世界では、捕食というのも殺し合いではなくて細胞間の栄養の移動のように見えてくる。死ねばその肉体は海中すべての生き物の栄養源となる。これが地球上の生き物の本来のありかたなのかもしれないと思った。
【新しく知ったこと】
【リンク情報】
【生活記録】
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  • 午後、息子と自転車の荷台と野球用スパイクシューズを買いに行く。帰りに、道路沿いの田んぼで、カブトエビ(写真左)とホウネンエビ(写真右)をとる。ベランダの水槽で飼う予定。いつも不思議に思うのだが、カブトエビとホウネンエビは同じ田んぼではあまり見かけない。きょうの場合も、隣り合った田んぼに別々に生息していた。ホウネンエビのほうがカブトエビに食べられてしまうためだろうか、あるいは微妙な水質の差が影響しているのだろうか。
  • 19:03頃、ほぼ天頂やや北東寄りのところでイリジウム衛星(56号)を見る。きょうの日の入り時刻は19時18分頃だから、なんと日の入り前であったが、青空をバックに通過する金色の航跡をたどることができた。
  • 【家族の出来事】
    【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
    • 13日に外務省が公開した外交文書[6/14朝日]
      • 台湾の国民党政権が唯一の国連代表権をもっていた1961年当時、池田勇人首相は「二つの中国論」の立場を主張。
      • 敗戦直後、外務省内で昭和天皇の開戦責任を回避する理論構成を検討。
      • 中国BC級戦犯関係資料。上官が相次いで帰国し、下級の者が処刑された実態が明らかに。