【思ったこと(1)】 980628(日)[生活]息子の野球部の試合と温水プール ここ数日、梅雨明けを思わせるような暑い毎日が続き、プールに連れていってという娘のリクエストが日増しに強まっていた。ちょうど息子の野球部の練習試合が吉永町であるというので、夕刻、迎えを兼ねて和気町(吉永町の西隣)の温水プールに行くことになった。 岡山市内は曇りがちの天気であったが、山陽町から熊山町方面に山越えしたあたりで雨が激しくなった。こんな天気の中でも果たして試合をやっているのだろうか、それとも途中で雨天中止となって先に帰ってしまったかと思ったが、念のためグラウンドまで行ってみると、ざんざん降りの中でまだ試合の最中であった。 練習試合といっても、一年生の息子はまだ試合には出して貰えない。ユニフォームさえまだ出来上がっていない。少し離れた駐車場からこっそり覗いてみたところでは、一塁側でファウルボールを拾うだけの、つまり球拾いをやっていた。しばらくたって試合が終了すると、今度はマットの回収、グラウンド整備など。まあ、スポーツの部活動となれば最初はやむを得ないところだろう。 ちなみに息子の中学は1学年に男子が100人ぐらい在籍していたはずだが、1年生の野球部員は9人ちょうど。それも今日のところは6人しか来ていなかった。このままならばレギュラーは確実となるが、それ以前に、果たして新人戦ができるのか、少々心もとないところがある。 しかし、このまま野球部に在籍し続けると、3年後からは甲子園に出場する可能性がゼロでは無いという状態が発生することになる。まあ、同じ高校野球部といっても県内強豪校とは、プロと草野球チームぐらいの実力差があるから、1回戦コールド負けというのは大方の予想であるけれど、とにかく可能性がゼロで無いというところで、ちょっぴり不思議な感じがする。 そういえば、今日6/28の朝日新聞に、高野連と朝日新聞社が4158の高校(回答は3994校)に実施したアンケートの結果が紹介されていた。5年前に比べると、丸刈りが51.1%から30.9%に減少し、代わりに長髪も可とする高校が18.8%から41.3%に増加。平日の練習時間も3時間までが半数を超すなど、だいぶゆとりが増えてきたことが数字でも明らかになってきている。また香川県高野連が4月から、第二日曜日を「ゆとりと休養の日」と定め、県内での練習試合を禁止しているとの記事もあった。まあ、息子にも楽しみながら野球を続けることを第一としてもらいたいものである。 試合終了後は、和気町の鵜飼谷温泉にある温水プールへ。25mコースを5回ほど往復したら、もうくたびれてしまって、プールサイドの椅子に寝そべる。すでに平泳ぎの速度では息子に勝てなくなっている。体力の衰えを感じるこのごろである。 |
【思ったこと(2)】
980628(日)[一般]ヤマギシ学園への実態調査 6/29朝日新聞によると、「ヤマギシの子供を救う会」が昨年七月、「小中学生が強制的に農作業をさせられている」、「食事が制限されている」、「体罰がある」などとして日弁連に実態調査を申し入れていた件で、日弁連は今年夏にも「ヤマギシズム学園」の現地調査をすることになったという。 「ヤマギシズム」については一昨年10月の行動分析学関連国際会議でも話題になったことがあるが、オウム真理教のサティアンと建物が似ていることや参画者が全財産を寄附するという類似性から、統一教会などとともにマインドコントロール団体として一緒くたにされてしまうことが多いようだ。 しかし宗教団体と異なって教主への絶対服従は無いし、奇跡、霊魂、超能力などを信じる団体でも無い。環境問題、労働の意味、高齢者の生きがい、ホスピス、農業の意義などに関して、進歩的な提言をしていることも確かである。 ヤマギシが実施している「特講」(泊まり込みの研修会)は、しばしばマインドコントロールだと言われるが、ヤマギシ側から言わせれば、物欲・私欲・個人優先主義によって自由を奪われている現代人に対する「脱マインドコントロール」の試みであるということになる。このあたり、彼らの主張にも耳を傾けるべき点が多い。 昔から農家の子供は農繁期には半ば強制的に家の仕事を手伝わされていたし、逆らえば「お蔵」に閉じこめられたりした。また、一日2回だけたっぷりと食事を味わうことが、現代人の「一日3食スナック菓子つき」食事に比べて食事制限にあたるかどうか、一概には言えないだろう。今回の実態調査によってどういう結果が報告されるのか興味深いところである。 この問題については、いずれ詳しい連載を始めたいと思っているが、ヤマギシズム流の教育を、「食事制限」とか「体罰」といったきわめて形式的・表面的な問題だけで批判することは当たっていないように思われる。問題があるとすれば、両親が納得の上でこの団体に参画した場合に、その子どもたちの将来の可能性が著しく制限されるということだろう。例えば、じぶんは医者になりたいとかサッカーのプロになりたいという子供がいても、おそらくその可能性は摘み取られてしまう。自分の意志で参画した両親から見れば、村の中で仕事に従事することが子供たちにとって最も幸せになると信じているわけであるが、子どもたちが自由に職業を選択する権利が親の意向だけで一方的に制限されてしまってよいのかどうかというところに問題がある。 もっとも、一般家庭でも、経済的な制約や家の跡継ぎ問題などから、子供がどれだけ自分の意志を貫けるかどうかは疑問が残る。また、両親が特定宗教の熱心な信者だった場合に、子供の入信の自発性がどこまで保証されているかという問題も合わせて考えていく必要があるだろう。 <追記>gooで検索したところでは、ヤマギシの公式ページはここ。「ヤマギシ学園」についてのページはこちら。また、そこから辿れるところとして、疑問や批判に答えるページがこちらにあった。昼にちょっと目を通した限りでは、進路についても見解が表明されていた。確かに、一般の高校や大学に進学することで進路の選択の自由が広がるかと問われれば、私もあんまり自信がない。 |
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