じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] オクシペタルム。「ブルースター」あるいは「瑠璃唐綿」。寒さには若干弱く、この場所では上部が冬に枯れてしまったが、春になって復活。この何とも言えない神秘的な淡青色はそうざらには見られない。青色系統の花でこれより美しい花は、インドヒマラヤ・ザンスカール地方で見た青いケシの花ぐらいのものだろう。


6月2日(水)

【思ったこと】
【ちょっと思ったこと】
  • 5月19日の日記で、
    【素朴な疑問1】和歌山のカレー毒物混入事件では、直接関与していないとされている夫のK被告までがなぜ同じ裁判に出廷しなければならないのだろうか。
    と書いたが、6/1に和歌山地裁で開かれた第3回公判で、小川裁判長は両被告の公判を職権で分離する決定をしたという[各種報道]。起訴されていない事件のために夫のK被告が出廷しなければならなくなるのを避けるためであるとのことだが、そんなことは最初から分かり切っていたはずだ。そもそも当初、誰が公判の併合を希望したのだろうか。また、新聞やTVでそのことがあまり問題にされなかったのも奇妙なことだ。K被告がカレー事件に全く無関係であったかどうかは分からないが、裁判というのは起訴された内容についてだけ審理すべきものだ。マスコミには「どうせ夫婦で共謀したんやろ」という先入観があったのではなかろうか。

  • 愛媛県伊予三島市の工事現場で4000万円分の一万円札が入ったクーラーボックスが見つかった騒ぎは、元の土地所有者の男性が相続税対策のために4年前に埋めたものであったという。この種の話は昼のワイドショー番組の格好のネタらしく、なぜか妻のほうが詳しく知っていた。元の持ち主は「タイムカプセルを埋めてあるので売却後も掘り出す権利を認めて欲しい」などと言ったとか等々...。
      私が面白いと思ったのは、この騒ぎで、「自分が持ち主である」と三島署に申し出た人が他にも数人あったという話[6/2朝日]。これらの人々は皆ウソをついていたことになるのだが、何か処罰されるのだろうか。何も処罰されないなら私もとりあえず申し出だけはしておこうなんていう気になってしまう。それから、これが持ち主に返された時点で、「税金対策」への追徴課税はどのぐらいになるのだろうか。また妻は発見者への謝礼はどうなるのだろうと言っていた。民有地(ここでは公団所有地)とか駅構内、デパート内などで落とし物を発見しても発見者は謝礼を貰えなかったと思ったのだが、どうだろうか。

  • 日銀岡山支店が発表した県金融経済動向によれば、3月下旬に配布された地域振興券は、“ゲームソフトなど子ども関連の一部商品にとどまり、消費全体のかさ上げになっていない”という。そういえば、我が家では振興券4万円分をまだ1円も使っていない。どうせ使うなら割引や商品券提供などなにがしかのメリットのあるところで使おうと思っているうちに、めぼしいセールは終了してしまった。このまま新企画がなければ、期限前にスーパーで食料品を購入したりガソリン代に使うだけになってしまうだろう。
     ちなみに地域振興券の発行費総額は7700億円であり、しまなみ海道の総工費7500億円を上回ると 聞いたことがある。
【新しく知ったこと】
  •  6/2朝日新聞によれば、法務省刑事局は報道機関各社に対して1日、“通信傍受法案を「盗聴法」と読んだり表記したりしないように求める、異例の要請文書を配った。”という。記事によると、この要請文書は自民党の強い要請で出されたものだという。そのうち日記猿人登録日記者やプロバイダに対しても同様の要請が出されるようになるのだろうか。

     要請の趣旨は、「傍受法案」は“「新たな捜査手続について、その要件と手続を定めるもので、犯罪行為である『盗聴』の語を当てるのは、国民に著しい誤解と偏見を与えるものであり、極めて不適切”[6/2朝日]というものらしい。ここで念のため、三省堂の『新明解国語辞典』(第五版)で意味を調べてみたところ、
    盗聴:当事者同士の会話の内容を、機器を使ったりなどして こっそり聞くこと。
    と定義されていた。いっぽう、傍受は
    傍受:他人の間にかわされている無電を第三者が受信すること。
    となっており、この辞典の定義だけからは、「盗聴」が犯罪行為で「傍受」が要件や手続を定める用語であるという法務省刑事局の要請の根拠は見あたらないように思う。

     私自身も、上の定義にもある通り、「傍受」というのはどうも電波を受信する際の用語であるように感じる。例えば、大韓航空機撃墜事件の時、旧ソ連のパイロットと司令部との交信内容を把握したのは傍受とは言うが盗聴とは言わない。いっぽう「盗聴」は「聴」の漢字の通り、やはり電話とか、隣の部屋の中での会話などをこっそり聴く場合に用いられてきたように思う。となると、電話の内容チェックはやはり「盗聴」、電子メールのチェックは「検閲」と呼ぶべきであるように思うのだがいかがだろうか。

  • 外務省が海外の大使館などを通じて配っている日本紹介冊子の中で「君が代」の意味が“The Reign of Our Emperor”と説明されていることが明らかになり、政府は配布中止を決めた[6/3朝日]。そういえば「君が代」の歌詞全体はどのように英訳されているのだろう。英語だったら主語も明確になるため、現行憲法の象徴天皇制との整合性も明確になるように思うのだが。
【生活記録】
  •  夕食前、息子がファイナルファンタジー7の最終場面に取り組み、めでたくエンディングを迎えた。30分ちかくにわたって延々と続くエンディングシーンを見ながら夕食をとった。最近は宿題や試験勉強が忙しく、日曜日を除いてTVゲームをする時間は殆どとれない。このゲームも確か1年以上前に買ったはずだったが、各キャラのパワーをこつこつと育て上げてやっとエンディングにこぎ着けた模様。

     最終局面でプレイをしているところをちょっと眺めたが、私にはどういう操作をしているのかさっぱり分からなかった。かつて私自身が楽しんだファイナルファンタジー4やロマンシング・サガなどと比べると操作が複雑で年寄りには気軽に楽しめそうにもない。また、立体的映像の変化で目がくたびれる。

     とはいえ、これはもう完璧な芸術作品。これまでの「作家→読者」、「演出家→観客」という一方通行型の芸術とは別にインタラクティブ型あるいは双方向型の壮大なジャンルが確立しつつあるようんに実感した。

     余談だが、エンディング場面をじっと眺めていると、私もしばしばお世話になっている某Web日記作者のお名前がローマ字でバッチリと現れビックリ。「ホラ、あそこに名前が出ている人って、お父さんの知ってる人なんだよ」などと自慢してみたりする。
【5LDKKG作業】
  • キュウリ3本を収穫(合計8本)。ジャガイモ2株分収穫。メロン2個がだいぶ大きくなってきた。ジャガイモにもトマトと同じ寄生植物(黄色いヒモのようなもの)が付いているのを発見。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】