じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
アガパンサス。文法経三学部東側の庭園各所で咲き始めた。株を増やし世話をしてくれていた用務員さんはすでに定年退官されたが、定削のため代わりの人が居ない。和名は「紫君子欄」と呼ばれるが、ヒガンバナ科の君子欄ではなくユリ科に属するとのことだ。 |
【思ったこと】
990627(日)[一般]Web上で珍しい事物を伝えることのリスク 梅雨の長雨のため岡大構内では珍しいキノコがたくさん見られるようになった。このうちの「人間の脳の形をしたキノコ」(たぶん脳茸の仲間)の写真は6/25の日記で紹介した通りであった(写真左と同一のもの)。このキノコは翌日にも健在であり、その時に撮影した写真と合わせて公用ページ内のアルバムの25、26として追加してある。 ところが、その翌日27日(日)の朝に再び様子を見に行ってみると、なんと写真右側の通り。完全に消失してしまっていたのである。ここで古畑某流?に、キノコ消失の理由を推理してみると...
ここで、念のためおことわりしておくが、自然保護という観点からみる限りはキノコを持ち去ること自体はあまり問題ではない。これについては以前、佐伯町の岡山県自然保護センターのキノコ観察会の時に質問してみたことがあるが、キノコを採ること自体は、どんなに珍しい種類であっても種の絶滅を招くようなことにはならないらしい。要するに一般のキノコは地中の菌糸が発達したものであり、胞子をつくる器官として地上に出現したキノコだけを採るぶんには種の存続に影響なしということのようだ。それゆえ、上記の可能性のいずれであったとしても、その行為自体を直ちには悪であると決めつけることはできない。ただ、せっかくこういう珍しいものが出現したのだから、なるべく多くの人に実物を見てもらえたらという気持ちは起こらないのだろうか。大学構内の花を根こそぎ持ち去る人も同様で、なぜ自分一人だけで楽しもうとするのか、私の感覚からはどうにも理解できないところがある(上記のうち、学術目的の採取だったら納得できるけれど)、 さて、ここでもうひとつ別の面からを考えてみると、じつは私自身もこの消失事件」に関与していた可能性が否定できない。というのは、ネット上で珍しい事物の写真を公開すれば、不特定多数にそれが伝わる。しかも、今回の写真は時計台を背景にしているので容易に位置が特定できる情報を伝えていたのである。もちろん、もともと目につきやすい場所であったので、私の写真と独立して「発見」され持ち去られた可能性のほうが遙かに大きいとは思うけれど、今後は公開をもう少し慎重に行い、特に、希少な動植物の生育(生息)を伝える場合には、場所が特定できないように配慮する必要もあると強く感じた。 余談だが、これと同じことはWebの世界でもありうるかもしれない。希少といっては語弊があるかもしれないが、例えば地味ながらユニークな情報を提供しているサイトがあったとする。こういうサイトがどこかで大々的にとりあげられると、よってたかってアクセスが集中し、中には嫌がらせメイルを送ったり、そこの付設掲示板で自分のサイトの宣伝を始める者まで出てくるかもしれない。ネットの世界は公開が前提だからリンク拒否はできないというのが私の持論だけれども、内容からみて、そっとしておいたほうがよさそうなサイトというのも中にはある。写真の公開と同様、それなりの配慮に心がけたいと思っている。 |
【ちょっと思ったこと】
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【新しく知ったこと】
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【生活記録】
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【5LDKKG作業】
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】
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