じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ユウギリソウ(夕霧草、手前の紫の花)とベンケイソウ(弁慶草、後ろのピンク色)。夕霧草があれば朝霧草もあるだろうと検索してみたところ、ゼンゼン別物であることが分かった。こちらに夕霧草の説明。こちら(3段目)が朝霧草の説明。弁慶草は子供の頃実家の庭にあったのでたいへん懐かしい。近頃ではいろいろ花の綺麗な園芸品種が出回っているようだ。


6月28日(月)

【思ったこと】
990628(月)[一般]「おもしろ講座岡山大学文学部」によれば...

 6/28の地方新聞に私のことが写真入りで紹介された。「新 おかやま学 大学おもしろ講座」という連載の一環であり、今回は私のほかにも40歳から55歳の若手?教官4名の研究・教育内容が紹介されている。

 どちらかというとマスコミの取材に冷淡な私だが、今回は学部長筋からの推薦を受けた上での取材でもあり、少子化のなかで文学部の存在を多くの方に知っていただくという重要な役割を担うことから、とにかく印象をよくすることに心がけながらインタビューにお答えした。もっとも1時間そこらの取材で私の考えをお伝えすることはできない。そこで、「私の考えはこういうところに書いてありますので、参考になさってください。直接アクセスしていただいても構いません。」と言って、この日記の過去分のうち心理学関連の話題を扱ったものを数十ページほど印刷してお渡しした。で、結果的にどういう記事になったか。70行分ほどの紹介記事の出だしは....
「やる気を出すとはどういうことか」「心理学実験の意義と限界を考える」−。長谷川芳典助教授(46)=心理学履修コース=のホームページを開くと、こんな内容の「じぶん更新日記」が表れる。
 うーむ。私のホームページは公用私用に分かれていると念をおしておいたのだが、これでは、公用ページのtopが日記本文になっているような誤解を与えそうだ。続いて
専門的なテーマばかりではない。散歩の途中に思ったこと、テレビで見たカルメ焼きのおいしい作り方・・・と硬軟織り交ぜ多彩だ。
 カルメ焼きの作り方というのは、所さんの「目がテン」の番組のメモのことだと思ったが、なんでこれに気づいたのだろうか。さらに
ほぼ毎日、病気の時も床の中で更新する。
 1月下旬にインフルエンザで寝込んだ時も更新したのでウソではないけれど、事情を知らない人が読んだら何だか、病弱の人のような印象を与えてしまう。
 次に研究内容の紹介の段落に入る。
「今の心理学は論文や業績のための研究。日常行動と遊離しています。研究室の外では役に立たない」。インターネットの利用も、かねてから主張する「自己変革のための心理学」を広げる手段の一つ。
 ずいぶん過激なことが書かれているなあ。そういう傾向があるとは発言したけれど、今の心理学全部がそうだと断言したつもりは無かったのだが。これでは、心理学界から袋叩きに合ってしまうではないか。それと、この日記は別段、行動分析学の啓蒙目的に書かれているわけでもないんだがなあ。
 
 私が主張しているのは、博士号授与にあたって多くの大学院が「レフェリーつきの学術雑誌に論文○本以上を掲載していること」を必要条件にしていることや、教官の業績評価(自己評価・外部評価)や科研費等の申請に際してもっぱら論文の本数が考慮されることから、学術誌掲載論文の内容が「論文のための論文」、「学位取得のための答案的な論文」になりがちである一方、本数稼ぎには不向きな概念的枠組みに関する考察や、論文にはなりにくいような現実的な問題への対応がおろそかになりがちであるという意味だったんだが...。ま、言い足りなかった点は、今後補っていくしかあるまい。

 途中を省略して、最後のパラグラフへ。
カウンセラーに頼らない生き方を追究する。「個々人が自分の行動をマネジメントできればいいんですが。」つまり悩みなどの“もとを断とう”というわけだ、
 これはほぼ私の主張どおり。心理学専攻を志望する人の中には「カウンセラーになりたい」と言ってくる人が多いが、いくら医者を増やしたって感染源を断ち切らなければ病気を無くすことはできない。悩みを抱えてしまった人にどう対処するかという以前に、そういう悩みがどういうしくみで生じるのか、深刻にならないうちにそれらをどうマネージしていくかということのほうが遙かに大切。そういう環境づくりを考えていきましょうというのが私の基本的な立場である。

 岡大文学部では、今後は学部教育の充実ばかりでなく、社会人が仕事を続けながら大学院で研究できるような教育体制(夜間開講とかネットを通じた個人指導..)を構築しつつあります。専業主婦の方々を含め、ぜひ大学院入学のご検討を!
【ちょっと思ったこと】
【新しく知ったこと】
  • 46年前の6/28は北九州で大水害があった日。1000人以上の死者、関門トンネル水没など。水没の3時間前に門司方面に800人を乗せた列車が通過したが、機関車の運転士はパンタグラフを順に切り離すなどの操作してショートするのを避け、トンネル内から一気に加速して脱出し難を逃れたという(みのもんたの「きょうは何の日」による)。
【生活記録】
【5LDKKG作業】
  • キュウリ1本収穫(計51本)。ミニトマト、オクラ収穫。ヒョウタン1株を枯れたメロンの苗の横に植える。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】