じぶん更新日記1999年5月6日開設Y.Hasegawa |
年末に妻が制作した「招福」盆栽の梅の花が満開となった。 |
【思ったこと】 _00128(金)[一般]マニュアル思考からの脱却をめざせ 中2の息子が宿題として天気図を描いていた。 その息子、
天気図と言えば私なら大得意。中学時代に「地学・天文・気象」のサークルに所属しており、当時の気象庁まで出向いてラジオの気象通報のナマ原稿を閲覧しながら天気図を描いたことまであるほどの気象マニアであった。そこで私は、何のために天気図を描くのか考えてごらんと言った。いまの時代、テレビやネットを通じて天気図やひまわり画像などは簡単に入手することができる。それでもなおラジオの気象通報を聞きながら天気図を描く必要が生じるとしたら
とにかくそうしたニーズに基づいて判断するならば、細かい形式に囚われるよりも、等圧線を描きやすいほうに配慮すること、後から見た時にすぐにデータが読みとれるように配慮することが肝心。そのための最小限のルールさえ守っていたら、それ以上の形式はどうでもよいことだ。例えば、黒いペンしか無ければそれでよい。「入電無し」は快晴と区別がつかないと困るから×印をつけておくんだというように...何が必要かを考え、それを満たすためにどう対処したらよいかを柔軟に考えていけばそれでよい。 そういえば、卒論締め切りを前に、引用文献表の形式について細かい質問をしてくる人もいる。もちろん、学術雑誌に投稿する時にはその雑誌のマニュアル(例えばアメリカの雑誌だったらAPAスタイルというのがある)に従うことが義務づけられているけれど、要は、後から読んだ人が、引用されている文献を入手できるように必要最低限の情報を提供することが本来の目的。指導教官の指示通りにすればそれでよいというものでも無かろう。 車の運転をするためには、道路交通法を学び筆記試験に合格しなければ免許を得ることができない。しかし実際の運転中は、いちいち道路交通法の条文を思い出しながらそれに合致させるように運転しているわけではない。安全な走行に何が必要かさえ熟知していれば、条文の大部分を忘れても事故を起こすことは無いはずだ。 パソコンの操作も同様。一度も経験したことの無い人が覚えにくいのは、「何が必要か」を考えず、マニュアルに従って手順だけを身につけようとすることに最大の原因がある。ワープロを全く使ったことの無い人は、個々の手順にどういう意味があるのかがなかなか理解できない。いっぽうワープロをある程度使ったことのある人だったら、「ファイルを保存するにはどういう操作が必要か」、「文字を置換するにはどうすればよいか」というように、必要性に応じて手順を見つけだしていくことができる。外国語の習得にも似たところがあるかなあ。 少々脱線してしまったけれど、「マニュアルにどう書いてあるか」ではなく、「何が必要か、それを満たすためにはどうすればよいか」に基づいて対処していく姿勢が大切だと思う。 |
【ちょっと思ったこと】
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【スクラップブック】
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【今日の畑仕事】
多忙につき一度も立ち寄れず。 |