1997年4月26日:家族全員で彗星を見送る




4月26日(土):1950-2015 1700頃、同僚の夫婦と家族全員で、レスパール藤ヶ鳴に行く。帰りがけに、空港の北を回って、龍王塚古墳前の空き地へ。比較的透明度もよく、カペラと同じぐらいの明るさで輝いているのが見えた。双眼鏡で眺めると、視野いっぱいに尾が見える。尾の長さは3月末頃に比べると短くなっているが、太くなった分だけ、かえって見やすくなったように思う。あの明るさが急に衰えるとは思えない。5月中旬の見納めの時は、明るさを失う時ではなくて、高度が低くなって春霞の中に消えていく時なのだろう。 私自身は、まだ何度か、ここに来る予定であるが、子供たちには“もう連れてこないぞ。これで見納めだ”と言っておいた。見納めの記念写真を何枚か撮って、彗星に別れを告げた。 。
[Image]【写真左】4月26日19時54分。28秒露光。岡山空港北西側の龍王塚古墳にて。彗星の真下がプレアデス。左下はおうし座のV字形。 [Image]
【写真右】4月26日20時2分。28秒露光。
ぎょしゃ座方面に、少しレンズを上げた写真。

[Image]【写真左】4月26日20時7分。28秒露光。絞り4。距離30m。ストロボ使用 彗星特集のページからもリンクさせていただいている、リトルさんの日記に、桜と彗星を撮るテクニックとして、“最初に桜にピントを合わせフラッシュをたき、その後彗星に合わせて30秒間あけました。”と書かれてあったので(4月23日)なるほどと思い、次のような撮影を試みました。
  1. 家族がカメラの前に立ち、シャッターを開けてレリーズを固定。
  2. フィルムを入れていない別のカメラのセルフシャッターを起動し、私もカメラの前にたって、自動的にストロボをたく。
  3. ストロボが光ったら、すぐに全員、カメラの前から立ち退く。
  4. 28秒たったら、レリーズのネジをゆるめてシャッターを閉じる。
途中でピント合わせをするほどの余裕はなかったので、距離のほうは30mで固定しました。
例によって、妻の顔の掲載許可がおりないので、マスクしてありますがご了承ください。