じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _60304(土)[心理]冬ソナを振り返る(8)【第2話】大晦日までの時系列を振り返る 冬ソナの第2話は、大晦日の晩、ユジンとの待ち合わせ場所に駆けつけていたチュンサンが交通事故に巻き込まれるという悲しい展開で終わる。これはユジンにとっては、その後の人生のすべてを左右してしまうほどの衝撃的な事件であった。第14話の「空港シーン」のあと、ホテルでユジンはこんなふうに語っている(吹き替え版)。 ユジン:どうしても私、死んだとは信じたくなかったから...。そんなわけないのにね。私と会う約束してたんだから。ちゃんと約束したんだから。あなたが約束破るわけないのに。しかし、私が初めてこのドラマを観た時に疑問に思ったのは、チュンサンは大晦日に本当に約束を守ろうとしていたのかということであった。 確かに大晦日の夜、チュンサンは、母親と一緒に空港に向かう途中、車を飛び出してユジンに会いに行こうとした。しかしこれは、コートの中のピンクの手袋を見つけて約束していたことに気づいた結果であって、その直前までは、約束していたこと自体すっかり忘れてしまっていたようにも思えた。 もちろん、これが、初雪の日のデートの夜、ユジンの家で、例のアルバムを見たことによる衝撃の大きさによるものであることは間違いない。しかしだからと言って、ユジンに何の連絡もせずにチュンチョンを去ってしまってよいものだろうか。 この疑問を解決するためには、まず、「山荘事件」のあとの時系列を整理してみる必要があるように思う。
まず、「山荘事件」の日付であるが、楽天日記(3/4)に記したように、月齢から推測すれば、あの日は、1991年の12月21日か、1992年の12月10日であったことがほぼ確定できる。ストーリーの流れから言っても、あの日は12月中旬であったと考えるのが自然である。 次に上記1.だが、これは冬休み前の登校日における会話なので12月24日以前ではないかと推測される。もっとも韓国の高校の冬休みがいつから始まるのか調べみないと正確なことは言えない(どっちにしても、大晦日の翌日、つまり元日が登校日になっているのは明らかに不自然ではあるが)。 次に2.から6.はすべて同じ日の出来事である。ここで重要な点は、例のカセットテープが、ナミソムでのデートより前に完成し郵送されたということだ。また、ナミソムのデート自体は、日にちを約束したものではない。その日の天候で偶然に決まった日ということになる。もう1つ、例のカセットテープは元旦のユジンの家に届けられている。年末には配達の遅延があると局員に言われていたことからみて、おおむね12月24日から28日頃に郵送されたものと推測される。 冬ソナに限らず、テレビドラマの撮影は時間に追われ、しかも物語上の時系列とは逆の順序で撮影されることも多い(※)。とうぜんツッコミどころ満載となる。2月24日付けの楽天日記にも書いたが、こういう時系列上の矛盾を発見した時に視聴者がとりうる態度としては
[※] ユン・ソクホ監督が書いた ●冬のソナタ秘密日記(ISBN:4048945424) によれば、第1〜2話の実際の撮影は以下の日程で行われている。
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