じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _60318(土)[心理]冬ソナを振り返る(12)【第4話】指紋検出はボツ/いちばん素敵な家は何か 第4話は、マルシアンのオフィスで、ユジンがイ・ミニョンと打ち合わせをするシーンから始まる。イ・ミニョンはユジンをいきなり「ユジナ」と呼んで、ユジン自身はもとより視聴者をドキッとさせるが、このあと「Your fiance must love saying your name. いい名前だ、フィアンセにもそう言われるでしょう」と続いて、なんだそういう冗談で「ユジナ」という呼び方をしたのかと気づく。ちなみに私の知る限りでは、イ・ミニョンがこれ以降に「ユジナ」と呼ぶことは二度とない。この呼び方の違いが、チュンサンが記憶を取り戻した瞬間に「ユジナ」と呼ぶときの感動場面を引き立たせている。相手の呼び方の微妙なニュアンスは、韓国語のナマの音声で聞き取らないとなかなか分からないものだ。 第4話でいちばん印象に残るのは何と言っても、スキー場で靴を乾かしませんかと言われたあとの、 ●どこの高校を出たんですか?...眼鏡外してくれませんか。ちょっとだけ外してください。 というシーンだろう。眼鏡など外してもらわなくても、チュンサンが手を触れたドアノブか何かの指紋を検出し、10年前に貰ったカセットテープのケースに残っている指紋と比較すればバッチリではないかと思ってしまうのだが、それではロマンチックなムードはぶち壊しだ。 さて、第4話の中で気になっているのが、この世で一番素敵な家は何かという会話である。ご存じのように、このドラマは「不可能な家」での再会シーンでハッピーエンドに終わる。外島(ウェド)での撮影前に監督自身が ドラマの中での最後の旅行は、チュンサンが建てた家をユジンが訪ねるのですが、その家の意味はお互いの心の交流を描かなくてはなりません。と語っておられたように(『冬のソナタ秘密日記』、ISBN:4048945424、付録DVDによる) 、「不可能な家」は、形が立派で美しいだけではダメだ。そういう意味では、第4話で語られる「一番素敵な家」は大きな伏線になっているように思う。 このことについての会話はまず、イ・ミニョンとチェリンによって交わされている。
ちなみに、ユジンの答えを聞いた時、イ・ミニョンは立ち止まってニッコリする。これはおそらく、ユジンがイ・ミニョン自身と同じ考えを持っていたことに驚き、ユジンに好意を寄せるきっかけになったシーンではないかと思うのだが、であるとするなら、ユジンの答えは、「好きな人の心に建てる家」としておいたほうが一致度が高くてスッキリしたと思う。 なお、最近購入した ●『「冬のソナタ」をもっと楽しむ本 韓国ドラマの魅力をその背景から大解剖!』(ISBN:4576032364) という本によれば、この部分の韓国語は サランハヌン サラメゲヌン ソロエ マウミ チェイル チョウン チビ ジャナヨ。 だそうだ。といっても私にはさっぱり分からないが、「好きな人の心が一番素敵な家だと思います。」という訳が添えられていた。吹き替え版の日本語は、あれでよかったということか。 |