東京の実家の本棚の片隅に、私が子供の頃に読んだ本のごく一部が奇跡的に残っている。左下の絵本『ピップとちょうちょう』は「こどものとも」の創刊号にあたる貴重本。「こどものとも」傑作集は今でも売られているけれど、一部は絵がまったく入れ替わっている。一例をあげれば「おしゃべりなたまごやき」の話、「きつねとねずみ」の話。 < |
昨日掲載した「こどものとも」よりはもう少し年長、たぶん小学校低学年向きの内容だったと思う。上段中央の「青い鳥」の絵は特に強く心に焼き付いている。また、この絵本の最初のほうの「思い出の国」を通じて「霧」の存在を初めて知った。
上段の「さざなみ歴史物語」や下段のイソップの寓話はいずれも絵がリアルすぎて少々怖くなるほど。夢の中にもでてきたくらいだ。私の子どもたちにも見せたことがあるが、やはり怖がってあまり読もうとはしなかった。アンデルセンの絵本の中では、「雪の女王」が最高。ただし、「錫の兵隊」とか「赤い靴」など、子供なりの素朴な勧善懲悪観では何を言いたいのかよく分からないストーリーも多かったように記憶している。 |
実家の壁にかかっている油彩画で作者不詳。私が生まれる前からのもので「原風景」の1つになっている。正面奥のシルエットが富士山に似ていることから武蔵野の夕焼けを描いたものと推測されるが場所は不明。もちろん今そこに行っても家ばかり建っているだろうが。
高校の頃、これと同じ景色が見られる場所を探したことがある。印象的には、埼玉県新座市野火止の平林寺で11月下旬に眺めた夕焼けがこれに一番近かった。 |
祖父が遺した帽子と鞄が押し入れの隅にあった。そういえば昔の男性は、よく帽子をかぶるのがごく当たり前のファッションだったように思う。帽子屋さんというのもあったような記憶があるが、滅多に見かけなくなったのは何故だろう。左が夏用、右が冬用。下の鞄もそうだが、まだ十分に使える。 |
これは私が子供の時(1958年頃)に読んだ絵本です。この表紙の下部を見ていただくと、講談社のもともとの名前は“大日本雄弁会講談社”と右翼団体みたいな名前になっています。これが省略されていまの名前になったことは間違いありませんが、それ以上昔のことはわかりません。
と、書いたところで、念のため講談社のホームページの会社の歴史を調べたみたところ、 ということがわかりました。ということは、この絵本は、講談社の名前が変わる直前の貴重な資料? |