じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



01月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§

コンパクトデジカメでもここまで撮れる天体写真。

 昨年秋から使い始めているコンパクト・デジタルカメラには「夜景モード」というのがあり、1月11日の楽天版の写真のように、勝手にライトアップされた木々を綺麗に撮ることができる。

 1月11日の夜、周囲に光の無いグラウンドでカメラを真上を向くように地面の上に置いてオリオン座やおうし座(木星もあり)の天体写真を撮ってみた。写真下にはプレヤデス星団の星が6個は写っており、その中のいちばん暗い4.29等星までは撮影可能であることが分かった。私自身は老眼であるが夜の星はかなりよく見えるほうであり、肉眼でも、ここに掲載した写真と同じ程度の見え方をしている。

 なお、ここに掲載した写真は原画を70%に縮小してある。原画の撮影データは以下の通り。
  • 解像度314dpi
  • 焦点距離5mm
  • F/3.9
  • 露出時間4秒
  • ISO-400
  • 撮影日2013年1月11日21時29分



2013年01月11日(金)

【思ったこと】
130111(金)質的研究・文化心理学の交差点:ヤーン・ヴァルシナー教授を迎えて(7)サトウタツヤ氏の話題提供(3)文化と記号と弁別刺激

 1月9日の日記の続き。

 話題提供では続いて、文化に関して以下のような言及があった。
  • 比較文化心理学:人が文化に属する
  • 文化心理学:文化が人に属する。記号を介して。
 この区別はシンプルだがかなり難解でもある。さらに、イタリアのトイレサインは単色であるため、(形ではなく)色を手がかりにする日本人は男女の区別を間違えてしまいそうになるという例、ヴィゴツキーの三角形を引用しつつ、文化心理学では、「記号と生成の維持により人の行動をガイドする枠組を文化と呼ぶ」といったことが論じされた。また、促進的記号(poromoter sign)は、心理学実験における「刺激」とは根本的に異なる概念であること、つまり、単なる記号ではなく、Trans-actionalな性質を持つということも論じられた。

 もっとも、ここまでの話を伺った限りでは、記号というのは、行動分析学でいうところの弁別刺激やプロンプト、また時にはレスポンデント行動の誘発刺激として扱ったほうがよいのではないかという気がした。要するに、トイレサインで形に注目するか、色を手がかりにするかというのは、図形のどういう要素が弁別刺激になっているのかという話である。そうした弁別刺激の中で、集団の成員が共通して利用しているものの総体が文化ということになるのではないだろうか。

 次回に続く。