じぶん更新日記・隠居の日々
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【本日の話題】ネリネ・ボーデニー/チコちゃんに叱られる! 「ジングルベルはナンパソング」

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 ウォーキングコース沿いで見かけた『ネリネ・ボーデニー』と思われる花。時季外れの開花かと思ったが、過去日記を検索したところ、 というように、11月下旬〜12月に開花する性質のあることを思い出した。


2024年12月21日(土)




【連載】チコちゃんに叱られる! 「ジングルベルはナンパソング」

 12月20日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
  1. 「ジングルベル」のベルってなんのベル?
  2. 時間はどうやって決めている?
  3. 「付せん」を何度も貼ったりはがしたりできるのはなぜ?
という4つの話題が取り上げられた。本日はこのうちの1.について考察する。なお、都合により2.と3.の話題は12月24日以降に取り上げる予定。

 さて、ジングルベルのベルと言えば「サンタクロースが乗ったソリをひくトナカイの首につけられた鈴」を連想しがちであるが、放送では、「『ジングルベル』のベルは馬のしっぽについている鈴」が正解であると説明された。アメリカの文学やポピュラー音楽を研究している大和田俊之さん(慶應義塾大学)&ナレーションによる解説は以下の通り。
 なお、大和田さんの所属が法学部となっていたことについて、なぜ法学部の専任教員が文学や音楽を研究しておられるのだろうと疑問が生じたが、こちらのデータベースを拝見したところでは間違いないことが分かった。こちらの教員一覧によれば、法学部には法律学科と政治学科のほかに『学科共通科目』という教育体制があり、その中には大和田さんの研究分野のほか、自然科学系の分野まで含まれていることが分かった。おそらく全国の多くの大学で教養部が廃止されるという流れの中でポストの異動があったためではないかと推察される。ちなみに法学部を支える3つの柱というコンテンツには、

社会のルールを作るには、法律・政治のことだけがわかっていればよいわけではありません。歴史などを学ぶ人文科学、科学技術などを理解する自然科学、そして、世界で活躍するには外国語の習得も必要です。

というように、法律・政治以外の分野を学ぶことの積極的な意義が強調されていた。

 ということで元の話題に戻る【以下、要約・改変あり】。
  1. 『ジングルベル』のベルは馬のしっぽについている鈴。
  2. そもそも「ジングルベル」はクリスマスソングではない。この歌がアメリカから伝わってきた昭和の初めからすでにクリスマスソングとして歌われてきた。市河晴子『愛ちゃん』(1927年)にも「クリスマスの時のジングルベルの獨唱は、...」という記述がある。
  3. 『ジングルベル』を翻訳した歌詞はいくつかあるが、童謡でよく歌われている歌詞としては宮澤章二作詞や音羽たかし作詞のものがある。どちらの歌詞にも「クリスマス」、「トナカイ」、「サンタ」といったクリスマスっぽい言葉は含まれていない。
  4. 「ジングルベル、ジングルベル、鈴が鳴る、きょうは楽しいクリスマス、...」という歌詞は替え歌であり、それが広まったのではないかと考えられる。
  5. そもそも『ジングルベル』はアメリカの教会のオルガン奏者、ジェームズ・ロード・ピアポントが音楽劇のために作った曲で1857年に楽譜を発表した。当初の曲名は『ONE HORSE OPEN SLEIGH(1頭の馬が引く屋根のないソリ)』。
  6. 曲が作られた19世紀、雪の降るボストンやニューヨークでは馬の引くソリに乗って楽しむことが流行していた。その影響でソリをテーマにした曲がたくさん作られた。
  7. ピアポントはソリブームに目をつけ『ジングルベル』を書き上げた。この曲は「ソリに乗ったら楽しい!」という劇の歌であった。
  8. 日本語の歌詞は歌いやすく翻訳されている。もとの英語の歌詞を直訳すると、1番の歌詞にある「Bells on bob-tail ring」は「馬のしっぽのベルが鳴り」となる。つまりジングルベルのベルは馬のしっぽにつけられている鈴。この鈴は大雪などで視界が悪くなった時にソリが近くを走っていることを周りに知らせるためにつけられていた。
  9. 当時若者の間でソリに乗るのが流行したのは、ソリで女性を誘って一緒にパーティーに向かうことが目的だったから。つまり『ジングルベル』は「ソリに乗ったら楽しい!」と女の子をナンパしてソリに乗っているという曲であった。
  10. 『ジングルベル』のもともとの2番以下では、ソリが雪だまりに突っ込んでひっくり返ったというエピソードや「今夜 女の子たちを連れてこのソリの歌を歌おう」といった歌詞が盛り込まれている。【こちらに英語の歌詞あり】

 ではなぜ『ジングルベル』がクリスマスソングになったのか?このことについては以下のように解説された。
  1. 発売当初、『ジングルベル』はまったく人気が出なかった。
  2. しかし、1898年、アメリカでクリスマスをテーマとした曲のメドレーの1曲としてが収録され、それがヒットし、クリスマスの曲として定着していった。
  3. 日本には最初からクリスマスソングとして伝えられたため、歌詞にサンタやトナカイが出てこなくても【クリスマスソングであることが】疑われることが無かった。


 ここからは私の感想・考察になるが、『ジングルベル』のネタは以前にも聞いたことがあったはずだと、この日記を検索したところ、2011年3月24日の日記で、宮澤章二さんの訳詞を取り上げていたことが分かった。【このほか2012年8月19日の日記にはジングルベル逆再生へのリンクがあった。】

 今回の放送では、

発売当初、『ジングルベル』はまったく人気が出なかった。しかし、1898年、アメリカでクリスマスをテーマとした曲のメドレーの1曲として収録され、それがヒットし、クリスマスの曲として定着していった。

と解説されていたが、ウィキペディアでは、

最初につけられた歌の名前は、One Horse Open Sleigh(1頭立ての橇)であった。【中略】大変好評であったため、クリスマスでも歌われ、その後アメリカ中に広まっていき、タイトルもジングルベルに変わった。

となっていて、放送では「当初は人気が出なかった」とされていたところが「大変好評であったためクリスマスでも歌われ」となっていて、最初から人気が出ていたような記述になっている。放送では「アメリカでクリスマスをテーマとした曲のメドレーの1曲として収録され」というのが人気が出たきっかけであるとされていたが、たまたま収録された後で人気が出たのか、それともすでに人気がありクリスマスソングになっていたものがさらに高い人気を得たのかは、もう少し証拠が揃わないと何とも言えない。

 放送では元の英語の歌詞を直訳した日本語歌詞を秋川雅史さんが熱唱されていた。念のためDeepLで翻訳してもらったところ、放送内容とは若干異なり、以下のようになった。
Dashing through the snow, in a one-horse open sleigh,
O'er the fields we go, laughing all the way.
Bells on bob-tails ring, making spirits bright,
What fun it is to ride and sing a sleighing song tonight.

一頭立てのそりに乗って、雪の中を颯爽と駆け抜ける、
野原を駆け抜け、笑いの絶えない道中。
鈴の音が鳴り響き、気分が明るくなる、
そりに乗って、そりの歌を歌うのは、なんと楽しいことだろう。

Jingle bells, jingle bells, jingle all the way!
Oh what fun it is to ride in a one-horse open sleigh.
Jingle bells, jingle bells, jingle all the way!
Oh what fun it is to ride in a one-horse open sleigh.

ジングルベル、ジングルベル、ジングルオールザウェイ!
一頭立てのそりに乗るのは楽しいものだ。
ジングルベル、ジングルベル、ジングルオールザウェイ!
一頭馬のオープンそりに乗るのはなんて楽しいんだろう。

A day or two ago I thought I'd take a ride
And soon Miss Fanny Bright was seated by my side
The horse was lean and lank misfortune seemed his lot
We ran into a drifted bank and there we got upsot
一日か二日前、私は乗ってみようと思った。
やがてファニー・ブライト嬢が私のそばに座った
馬は痩せっぽちで不幸が重なったようだった
私たちは流れついた土手にぶつかり、そこで転んでしまった

 DeepLの翻訳はほぼ正確だが、2番の歌詞の「a drifted bank」は「流れついた土手」ではなく秋山さんが歌った「雪の吹きだまり」とすべきであったようだ。

 あと放送では全く言及されなかったが、ジングルベルの「ジングル」とは何だろうか? Copilotに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
「ジングルベル」の「ジングル」は、ベルが鳴る音を表す擬音語です。英語の「jingle」は、小さく響く鈴の音を意味します。ですので、「ジングルベル」は、鈴の音が響く様子を表現しています。 このフレーズは、クリスマスの歌「ジングルベル」の中で使われており、そりに乗って楽しい時間を過ごすことを描写しています。鈴の音が心地よく響く冬の景色を思い浮かべることができますね。
さらに、「日本語の擬音語に直すと「リンリンリン」、「シャンシャンシャン」、「チンチンチン」、「カンカンカン」などのどれに近い音でしょうか?」と尋ねたところ、
英語の「ジングル」という音を日本語の擬音語に変換する場合、「シャンシャンシャン」が最も近いと思います。「ジングル」は軽やかで明るい鈴の音を表現しており、「シャンシャンシャン」も同様に軽快な鈴の音を連想させます。
クリスマスの楽しい雰囲気が伝わりますね。他に興味のあることがあれば、お聞かせください!
という回答をいただいた。

 次回に続く。



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