じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 和歌山県の新宮駅。ウィキペディアによれば、新宮駅(しんぐうえき)は、和歌山県新宮市徐福二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線の駅である。JRの境界駅の一つで、東海旅客鉄道(JR東海)の列車も乗り入れる。

 写真上は駅北側の踏切から南方向を眺めたところ。写真下は、名古屋方面の列車とと、串本、新大阪方面の特急(水色)。



2013年03月11(月)

【思ったこと】
130311(月)第18回人間行動分析研究会(5)遅延耐性か固執性か(2)

 3月7日の日記で述べたように、薬物の効果の検証では、累積遅延法と呼ばれる極限法の上昇系列のみのテストが広く用いられているという。なぜ下降系列やランダムな系列も併せてテストしないのかということについて、若干の討論があった。

 私が理解した範囲でメモしておくと、まず、1番の理由は、薬物投与の効果は比較的短時間しか持続しないため、テストできる条件が限られていることにある。

 2番目の理由、これはかなり興味深い推測であるが、薬の効果に関心のある研究者は、ある薬で何らかの効果が確認されると、次は、異なる投与量や類似の別の化合物についての効果の有無に関心が移る。実験的行動分析家のように、検証方法の厳密性を疑うという方向には関心が向かないという可能性である。

 確かに、薬学系の研究者として業績を増やそうとした場合、学界で認められた検証法にのっとって特定の薬の効果を発見すれば大きな業績になるが、検証法そのものの改良を提案したところであまり高くは評価されない。とはいえ、今回話題提供のあったd-amphetamineやmethylphenidateはADHDの薬物治療として議論されているということなので(←素人なので詳しいことは不明)、今回指摘されたような、遅延耐性なのか固執性なのかという検討はきわめて重要であるように思われた。

次回に続く。