じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 本部棟前のクルメツツジが見頃となっている。2007年4月28日ほかの過去記録と比べると、今年は開花が早い。なお、岡大・東西通りにもヒラドツツジとキリシマツツジの植栽がある。過去日記の記述のなかでキリシマツツジとクルメツツジを混同していた時があったが、東西通りのキリシマツツジは5月にならないと開花しない。


2013年04月20日(土)

【思ったこと】
130420PM2.5で岡山大ピンチ!

 NHK岡山のローカル放送:岡山ニュースもぎたての中の金だイチというコーナーで、PM2.5の話題を取り上げていた。4月18日の日記に書いたように、岡山県岡山市は「安全で暮らしやすい都市」として全国トップにも挙げられているほどであるが、PM2.5の大気汚染に関しては、いま大ピンチになっているようだ。なお、このタイトルは、私のような大学関係者には「岡山大、ピンチ」と読めてしまうのだが、実際のテーマは「岡山、大ピンチ」。

 番組ではまず、「PM2.5」の「PM」が粒子状物質(りゅうしじょうぶっしつ、Particulate Matter, PM, Particulates)の略語であること、花粉や黄砂などのPM10は鼻やノドに作用するが、その1/4の大きさのPM2.5は肺の奥まで入り込んで健康を害することがあると説明された。なお、PM2.5というと中国から飛来する汚染物質ばかりが頭に浮かぶが、それ以外にも車の排気ガス、工場の排煙、タバコの煙などに含まれているということであった。

 現在、国の安全基準は、1年平均で15μg/m3であるが、岡山の2011年度の平均値は22.4μg/m3で、これを遥かに上回っているという。なお、岡山県の情報はこちらから入手できるようであるが、一部、データが無かったり調整中になっていて、最新のデータを得ることはできなかった。番組で紹介された情報によれば、PM2.5が特に多い月は5月、2月、11月となっていた。

 もう1つ気になるのは、2011年度の10万人あたり呼吸器系疾患の患者数を都道府県別で比較すると、岡山県はなっなんと全国第2位になっているという情報であった。但し、なぜ岡山が第二位なのかについては諸説があるという。

 さて、それではどうすればいいのか。

 作戦その1は、高濃度の日は外出を控えること。1日平均で70μg/m3を超える日は外出を控えるほうがいいという環境省の基準があるとか。もっとも、PM2.5は微小であるため、家の中にいても外に出ても、濃度にはそれほどの差は無いという。
 作戦その2は、空気清浄機(フィルターつき)の使用。しかし、これは密室でないと効果なさそう。

 作戦その3は、PM2.5対応マスクの着用である。これには、DS2(日本・厚労省)、N95(アメリカ)、FFP2(EU)というようにバラバラの規格があるので要注意。しかし、フィルターが厚い分、息苦しくなる恐れもありそう。5000m以上の山に登る前の高度障害対策でトレーニングに使うなら良いかも。

 もう1つ、首からぶら下げて使う携帯空気清浄機も紹介されていたが、中にはイマイチ信用できない商品もありそう。

 以上の説明・紹介のあと、ゲストの、あさのあつこさんからコメントがあった。その骨子は、
  • 個人として健康を守る対策は必要だが、国や世界のレベルで発生をどう抑えるかという対策が必要。
  • PM2.5のせいで、堂々と外出したり外に洗濯物を干すことができなくなるというのは、おかしい。
ということで私も同感である。新緑、菜の花まつりなど、外の空気をいっぱい吸って自然に親しみたいという季節に、空から勝手に降ってくる汚染物質のために、外出を自粛したり、息苦しいマスクをつけなければならないというのは、本質的に間違っている。