| じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 | 
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|   | 大学構内の月夜4景。4月27日夜と4月28日朝の月夜の風景。月齢は17.0〜17.5。写真左2枚は27日夜。右2枚は28日早朝に撮影。 
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| 【思ったこと】 130428(日)すイエんサーの大人数じゃんけん必勝法 連休前半はもっぱら録画してあったテレビ番組のメモ・感想を記す予定である。 今回は、4月16日放送の、 NHK「すイエんサー」大人数じゃんけん必勝法! 一対一のじゃんけん必勝法については、昨年5月頃にすでに放送されており、このWeb日記でも取り上げたことがあった。 
 
 このうち「ポイント1」は、エレベーターなど狭い空間でじゃんけんをすると、緊張によりグーを出しやすくなり、また、手がぶつかるのを避けるためにパーを出しにくくなる。ということで、多くの人はグーか、チョキを出すはずだから、チョキに勝てるグーを出すとお得という原理を応用したものであった。「穴見せ」というのは、要するに人を近寄らせるための一方法であり、別段、指紋や手相を見せても同じではないかと思われた。 もっとも、この論法はイマイチ分からないところがあった。人が近寄っている場面でグーが出やすいことは分かったが、チョキが出しやすい根拠はどこにも示されていない。もしチョキが出にくいのであれば、パーを出しても負ける確率は低いはず。ならば、多くの人がグーを出す場面ではパーを出せば一発で勝てるはずである。 ポイント2は、2回戦以降の必勝法の1つとして紹介されたようだが、3人勝ち残っている場合には、他の2人と握手して、急いでじゃんけんしなければならない。これはかなり不自然。勝ち残りが2人であるならば、むしろ、昨年5月に紹介されていた、目の前でチョキをちらつかせて相手の同調を誘いグーを出して勝つという「チョキ誘導催眠術法」のほうが有効であるようにも思えた。 もっとも、昨年5月も、今回も同様であるが、提案された「必勝法」なるものは、悪く言えば、相手を誘導して特定の手を出させようという姑息な手段に過ぎず、それも心理学と言えば心理学の1つではあるけれども、思考心理学の本流とは言えない。本流であれば、グーチョキパーの3枚のカードから1枚を選んで同時に出す、もしくは、パソコンのボタンを押す、といった、筋肉運動の差違が影響しない中で、他者がどういう手を出しやすいかを分析するべきであろう。もちろん、この場合、一発勝負では、グーチョキパーに好みの偏りが無い限りは、手を出す確率は1/3。しかし、2回目以降となると、同じ手を続けて出しにくいとか、win-stay, lose-switch (also win-stay, lose-shift) などの方略をとるといったクセが出てくる。そうしたクセから出やすい手を予測し、出やすい手に勝てる手を出せば勝率は偶然確率よりも上がるはずだ。このあたりはこちらの論文でも考察されているので参照されたい。 心理学の本流から提案できそうな必勝法は、例えば、以下のような具合である。 
 なお、3人以上でじゃんけんをする場合は、オーソドックスなじゃんけんではなく、グーとパーだけで「少ないが勝ち」というじゃんけんをしたほうが、あいこが少なくて早く決着する。「少ないが勝ち」というのは、少数派の手を選んだほうが勝ちになるというルール。この種の話題は1998年11月頃の日記で詳しく考察したことがある。リンク切れが多いが、ご興味をお持ちの方は参照されたい。 ところで、番組では、 
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