じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2月14日の岡山は朝4時台から雪が降り始め、2月8日に続いて今年2度目の積雪となった。前回と異なり、今のところアスファルト舗装道路では積もっていない。
 写真は大学会館北側広場。2月8日に作られた雪だるまの残骸がまだ残っている中での積雪。


2014年2月14日(金)

【思ったこと】
140214(金)コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン(3)日本「再創造」−活力ある長寿社会へのイノベーション−(3)

 昨日に続いて、小宮山先生の基調講演のメモ・感想の3回目。

 昨日も述べたように、講演では、プラチナ社会では創造型需要を重視し、
  • 健康
  • 新エネ
  • スマートシティ
といった「プラチナ産業」を発展させ、2050年資源自給国家(エネルギー、鉱物資源、食糧は各70%、木材資源と水は各100%)を目ざすというような構想が提示された。こうして、
  • 産業革命→プラチナ革命
  • 量→質
  • 規格化→多様化
  • 供給側のQOL→需要側のQOL
  • 大企業→ベンチャー
  • 教育→啓発しあい成長
  • 20世紀の病院→コミュニティぐるみ
という変革を目ざすということであると理解した。

 以上の構想は専門家を交えてしっかりと練り上げられたものだとは思うが、素人なりに、「プラチナ革命」による変革と並行して、既存の産業をどう守っていくのかという疑問が若干残った。大学教育改革でもそうだが、いくら特色ある教育と言ったところで、奇をてらった授業科目や授業形式ばかりをゴタゴタ並べても実のある教育はできない。常に改革・前進の姿勢を持ち続けながらも、やはり基本となる力を養成していかなければならない。上掲の場合でも、プラチナ産業に発展性があると言っても、いまある産業をそれらに置き換えてしまったら、生活の基盤は成り立たなくなる。やはり、一定の量を保ち、生産性を維持していくことは必要ではないかと思う。要するに、変革は必要だが、不易な部分を維持するためにどうバランスをとるのかも大切ということである。

次回に続く。