じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 文法経講義棟南側のサザンカ。サザンカは一輪としての開花期間はそれほど長くないが、次々と新しい蕾を出すため、花びらの絨毯と咲いている花を同時に鑑賞することができる。


2014年3月5日(水)

【思ったこと】
140305(水)朝起きたら、前日に作成・更新したファイルがあとかたもなく消えていた

 2月18日の日記で、モバイルHDD(ポータブルHDD)の不具合について記した。その後、自宅パソコンをWindowsXPからWindows8.1マシンに切り替え、マウスが突然動かなくなったり、キーボード(PS/2接続)が操作不能になるといったトラブルもあったが、システムの復元により何とかしのぐことができた。

 ところが、3月5日の朝にいつものようにパソコンを起動したところ、前日に作成・更新した論文下書きファイル等がフォルダからあとかたもなく消えていることに気づく。定期バックアップをとっていたので、最新より1つ前の古いファイルは復元できたものの、新たに書き加えた部分を取り戻すことはできなかった。

 この種のトラブルは、同期型のバックアップをとるとたまに起こると聞いているが(フォルダの中身を同じ状態に保つ時に、一方のフォルダのみに存在していたファイルが消去されてしまう)、私はそのリスクを避けるため、上書き・追記型(日頃使っているHDD側でファイルを消去しても、バックアップ先には古いファイルが残ったままになる)でバックアップをとっているので、これまで一度も、このようなトラブルに巻き込まれたことはなかった。

 さらに細かく点検してみると、数日以内に更新したファイルの一部が、元の内容とは全く別のバイナリファイルのようなものに置き換わってしまっていることも分かった。

 これはエライことになったと思い、以下のように対処した。
  • まず、バックアップソフト(True Image)の動作を停止。
  • これまでのトラブルが、OSの違い(WindowsXPとWindows8.1マシンの併用)によるものでもなく、また、モバイルHDD自体のハード上の欠陥でもないことがほぼ確実となったので、残る可能性としてパソコン本体からの電源供給低下が予期せぬトラブルを起こしたのではないかと推測し、モバイルHDDへの電源供給を独立電源(ACアダプターつきのUSBハブ)からとることに変更した。
  • トラブルのあったHDDはいじらず、(クイックではない)完全フォーマットした別のモバイルHDDに、10日ほど前にバックアップをとってあったHDDからフォルダごとにファイルをコピーした。
  • 「PC→ディスクの管理」から新たに使用するHDDのドライブ名をこれまでの「F」とは異なる「Z」に変更した。これは、トラブルのあったHDDと同一HDDであると誤認されるのを避けるためと、HDDのドライブ名が突然変わったしまったさいの自動バップアックのエラーを回避するためであった。ちなみに、私のところでは時たまドラッグ&ドロップ対応USB2.0リンクケーブルを使うことがあるのだが、これをパソコンにつなぎっぱなしにしておくと、アルファベット順のドライブ名が優先的に割り当てられ、あとからつないだモバイルHDDのドライブ名が別のアルファベットに置き換わってしまうことがたびたびあった。そうすると、バックアップソフトは、バックアップ元とバックアップ先のHDDを取り違えてしまい、自動バックアップが起動するとエラーが起こるようになる。
  • 念のため、モバイルHDDのルートフォルダの名称を変更し、このさいということで、フォルダのカテゴリを一部修正し、下位のフォルダを移動した。これによって、トラブル発生時の何らかのキャッシュが影響を及ぼすことはなくなったはずである。
 以上の操作(素人っぽい、おまじない的な対処も含まれているとは思うが)を行ったあと、過去10日以内に更新・作成されたファイルを、トラブル発生HDDから可能なかぎり移して、新しいモバイルディスクへの移行完了。トラブル発生HDDのほうは、移行しわすれたファイルがまだ残っているかもしれないので、当分はそのまま保管し、いずれは、完全フォーマットしてからバックアップ用に再利用する予定である。

 以上、同時にいろいろな対処を実行したので、今後トラブルが起こらなくなったとしても、何が有効で何が「おまじない」であったのかを同定することはできない。といって、実験的に要因操作をして確かめるほどヒマでもない。

 あと、今回改めて悟ったことは、同一のHDD内においては、ワープロやエディタでバックアップの自動生成設定をしても、読み取り専用のプロテクトをかけても、それだけでは永久不滅にはならないということであった。要するに電子媒体のファイルというのは、紙媒体のファイルと全く同じ性質がある。いくら永久不滅のインクで劣化しにくい紙に印刷された資料であったとしても、それを綴じ込んだバインダーが破損して書類がばらばらに飛び散ってしまうと、元の形の資料に復元することは容易ではないということだ。