じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



04月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 農学部農場の桃畑。高級な実を収穫するための桃であって、塀越しに眺めるだけで近づけない。



2014年4月2日(水)

【思ったこと】
140402(水)岡大の敷地内全面禁煙、いよいよ4月から(7)違反喫煙行為への対応(1)「健康増進サークル」認定・表彰制度の提案

 4月3日(木)の早朝5時半頃、大学会館南西出入口玄関(屋根の下)で、新入生勧誘のための集合していると見られる某サークル団員10数名のうちの男子学生1名が、空き缶を灰皿代わりにしながら喫煙し、同じサークルの女子学生と談笑していた。

 さっそくその場に近づき、団員全員に聞こえるような大きな声で、この場所は禁煙であること、4月1日より敷地内全面禁煙となったが、それ以前から、一般教育棟構内は全面禁煙となっており、このような場所で喫煙するとはもってのほかであると諭した。

 また、部員たちが集合している場所で喫煙することは副流煙の被害をもたらす。あなた(=喫煙していた男子学生)は今、この人(=向かい合っていた女子学生)と話をしていたようだが、お二人がどういう関係なのかは全く知らないが、とにかく、若い女性がタバコの煙を浴びることはその人の将来に重大な悪影響をもたらすと説諭した。

 この場所では、4月1日にも男子学生1名と女子学生1名が喫煙をしており、学会館喫茶前のオープンカフェで談笑しており、4月3日までの3日間で2回も喫煙行為を目撃したことになる。

 喫煙者は合計で3名に過ぎなかったが、私がいちばん問題であると感じるのは、そのような違反喫煙が行われているにもかかわらず、他の部員たちが全く注意せず、また、副流煙の害について無頓着であったという点である。昨日も述べたように、敷地内全面禁煙が実施された背景には、副流煙の被害、また、学内の調査で、入学時0.5%の男子学生の喫煙率が卒業時には約10%と大幅に増加し、喫煙学生の多くが大学生活で喫煙習慣を身に付けているという問題があったはずであるが、いくらキャンパス内全面禁煙の看板を立てても、サークル内でこのような喫煙が公認、黙認されていたのでは実質的な効果は期待できない。

 これを改善するためには、まずは、保健管理センター主導のもとにタバコの有害性についての教育・指導をいっそう充実させることが重要であろうと思うが、併せて、学生支援センターを通じて、サークル活動中の禁煙を徹底させることが必要ではないかと思う。

 いわゆるアルハラに関しては、サークル内で未成年に酒を勧めたり強要したようなサークルは、活動停止や廃部の措置がとられていると聞いているが、喫煙に関しても、
  • 学内はもちろん、学外においても、サークルとしての活動中(集合、解散、非公式なコンパを含む)、指定喫煙場所以外での喫煙は一切しない。
  • 未成年者(新入生の大半)には喫煙をさせない。
  • サークルとして、副流煙の防止を徹底する。
  • 他の部員に喫煙を勧めない。
  • 喫煙を中止するように注意した部員に対して嫌がらせをしない。
  • 違反喫煙行為があった時に、不利益を受けることなく大学に通報できるシステムを確保する。
  • サークルの部長・責任者は以上を厳守する。
といったことを遵守させ、違反したサークルは活動停止、悪質な場合には廃部とするといった厳しい対策があってもよいように思う。

 もっとも罰的統制だけでは効き目が少ないかもしれない。むしろ、ポジティブな対策として、上掲のような基準を満たしたサークルを「健康増進サークル」として認定し、新入生向けのサークル紹介においても、認定されたことをアピールできるような仕組みをつくるとよいのではないかと思う。さらに、部員の禁煙に積極的に取り組んだサークルについては表彰を行うといった制度もあってよいのではないか。これらが定着し、禁煙対策についていっそうの理解が進めば、違反喫煙・迷惑喫煙を放置しているようなサークルは悪い評判によって入部者が集まらず、廃部処分にしなくても自然に解散に追い込まれることになるだろう。

次回に続く。