じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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岡大・東西通りのハナミズキが見頃となっている。昨年4月に「岡大・東西通りのハナミズキ観賞ガイド」を作成したところであったが、その後大規模環境整備工事により、一般教育棟北側の景色が一変している。 |
【思ったこと】 140420(日)長谷川版「行動分析学入門」第2回(5)行動、刺激を暫定的にどう定義するか(4)刺激の暫定的定義 行動の原因を考えるにあたって、行動分析学では後述するように「刺激」という概念が重要になっています。もっとも、この節の冒頭で述べたように、これらの定義はあくまで暫定的です。刺激の定義について論じることもまた、行動分析学の内容そのものとなります。行動分析学入門の授業が完結した時点で、これらは本格的に定義されたとお考えください。 まず、「刺激」の一般的な定義ですが、辞典では
さて、行動を実験的に分析するという場合、刺激の定義上重要なポイントが2つあります。 1つは、刺激は、それを提示する側から操作的に定義されるという点です。例えば、「10ワットの青色ランプを5秒間点灯した」というのは、提示者(実験的行動分析であれば実験者)の操作としての定義です。提示された側は、もしかしたら目をつぶっているかもしれませんが、実験手続上は「提示した」と記述されます。これにより、実験の再現性が保たれるというメリットはあります。 もう1つのポイントは、今述べた1番目と関連しますが、提示者が勝手にカテゴライズして刺激を提示しても、提示された側は必ずしも提示者側と同一のカテゴリーの刺激としては受け止めていないという可能性です。 例えば、ネズミに「10ワットの青色ランプを5秒間点灯した」という提示操作を行っても、ネズミは色の区別ができないので【←遺伝子組み換えマウスは別】、「青色光」という刺激を提示したことにはなりません。 ![]() ![]() ![]() なお以上の議論は、「手続的定義」と「制御変数的定義」の違いとして後に解説する予定です。 不定期ながら次回に続く。 |