じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
エーゲ海クルーズの朝食や昼食、あるいはギリシャ本土のホテルでの朝食はすべてビュッフェスタイル(バイキング)であった。好物のトマト、チーズ、ヨーグルトのほか、果物を食べ過ぎる傾向にあった【写真上】。写真下は、帰国後、生協食堂でとった昼食。こちらは和食中心。
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【思ったこと】 140826(火)2014年版・高齢者の心と行動(8) 前回述べたように、行動が増える(行動が強化される)ケースには、「好子出現の随伴性」と「嫌子消失の随伴性」の2通り、また行動が減る(行動が弱化される)ケースには、「好子消失の随伴性」と「嫌子出現の随伴性」の2通りがあります。これら4通りは「基本随伴性」あるいは、行動することで環境変化を可能にするという意味で「許可の随伴性」などと呼ばれています。
行動(厳密にはオペラント行動)に影響を与える事象を好子と嫌子の2通り、結果の伴い方を「出現」と「消失」の2通りに分類しますと、論理的な組み合わせは2×2の4通りであり、論理的にはこれ以外の組み合わせは存在しないように思われます。 しかし、上記の分類は、いずれも、行動が起こった時の環境変化のみについて述べたもので、実は、行動しない時は何も変化しないことを暗黙の前提としています。行動しない時の無変化をセットにして記述すると【青字部分】、
しかし現実の世の中というのは万物流転、季節の変化、天気、台風や地震、他者からの働きかけなど、何もしなくても次々と変化していきます。よって、人間や動物が環境に適応していくためには、
というスタイルとは別に、「行動することで現状を維持し環境の変化を食い止める」、「行動した場合より行動しない時のほうが有利な結果を招く場合は行動を控える」という適応のスタイルが可能です。これらは論理的には以下の4通りが可能であり、いずれも、「行動することが環境変化の阻止につながる」という意味で、「阻止の随伴性」と呼ばれています。但し、以下の4通りはあくまで論理的に可能という意味であって、人間や動物がじっさいにそのような随伴性に基づいて行動を増やしたり減らしたりしているのか(もしくは、形式上は阻止の随伴性のように見えるが、実際は、基本随伴性の仕組みで行動を変えている可能性があるのではないか)という点は別に検証する必要があります。【この問題は、後述する強迫性障害の解消にも関係してきます。】
このほか、行動しても行動しなくても環境は何も変化しないという組み合わせも3通り考えられます。
次回に続く。 |