【思ったこと】 140903(火)8月のテレビ番組から:『「自分」の壁』/依田満、百合子夫妻/密林で発見!謎の小屋
高齢者関係の連載を続けていたため少し遅れてしまったが、8月に視たテレビ番組から印象に残ったものをいくつか。
- BS朝日 熱中世代大人のランキング 「解剖学者 東京大学名誉教授 養老孟司」(8月25日放送)
御著書の『「自分」の壁』については別の機会に述べさせていただくが、とりあえず印象に残った点。
- 自分探しは、地図上の矢印探しのようなもの。
- 同じという概念は人間や社会が作ったもの。またそこから「交換」が生じる。もともと、すべての物は感覚的に見ると全部違う。
- 言葉の介在も重要。目から入った情報と耳から入った情報も本来は全く関係がないものだが、教育によって統合され、等価交換されていく。
- 鴻上さん「3頭の馬と2頭の豚は全部で何頭になるでしょう?」
- 自分というのは時間とともに変わっていくのにそれを社会的に同じものとして扱う。
- お客へのおもてなしの時、日本ではお茶を出すが、アメリカの家庭では「コーヒーにするかお茶にするか」といちいち選択を求められる。決める主体を相手に押しつけている。
- 2つずつを「同じ」ものとしてまとめることを繰り返すと最後は1つ、唯一絶対神になる。日本は八百万の神。
- 不安はあって当たり前。
- 高齢者へのインタビューで「子どもに迷惑をかけたくない」という声があるが、そういう親子関係は以前は無かった。これでいいのか? 迷惑をかけてもいいんじゃないか?
- TVせとうち Crossroad 「依田満、百合子夫妻」(8月2日放送)
今年で74歳になる万華鏡作家・依田満、百合子夫妻の話。まずは、夫婦の絆というか、お互いの特技を活かして協力しながら作品を作り上げていく姿勢がスゴイ。録画を私の妻にも見せたが、私たち夫婦が一致したのは「我が家ではこんなことはあり得ない」という結論一点だけであった。
- NHK ダーウインが来た 「密林で発見!謎の小屋」
予告編を見た時には、近代文明の隠遁者もしくはジャングル奥地でひっそりと暮らす部族が、自然の神に祈りをささげる祭壇を作っているのだろうと思ったが、その正体がチャイロニワシドリのオスだと知ってビックリ。よくぞこれだけ大がかりなものを作れるものだとまずは感心した。しかも、それぞれのオスの個性が発揮されるというのもスゴイ。多少気がかりであったのは、捧げ物の中に、人間の廃棄物(清涼飲料水の空き缶など)が含まれていた点。
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