じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 9月に入っても天候不順な状態が続いている。9月1日から5日までの5日間で、雨が全く降らなかったのは9月2日の1日のみ。9月4日は俄雨が何度かあり、外出時には傘が手放せない1日であった。9月5日も朝5時台に4.5ミリの強い雨となった。
 写真は9月4日夕刻の岡大・東西通り。一時、傘をさしても歩けないほど強い雨となった。



2014年9月4日(木)



【小さな話題】

最近の囲碁と将棋

 各種報道によれば、囲碁の第39期名人戦が9月4日に開幕した。今回は、井山名人に河野九段が挑戦となっているが、井山裕太・名人と言えば、1989年生まれの25歳ながら、七大タイトルのうち十段位を除く6タイトルを保持しており、昨年はテレビ囲碁アジア選手権でも優勝(事実上の世界一)するなど、飛ぶ鳥を落とす勢い。今回の名人戦がどういう展開となるのか大いに楽しみである。

 いっぽう将棋のほうは、「ダニー」こと糸谷哲郎・六段の活躍がスゴイ。なかでも竜王挑戦者決定三番勝負に進出し、羽生名人を相手に1勝1敗。もし挑戦者となれば、竜王獲得も夢では無い。ちなみに、こちらの記録によると、9月4日現在で、勝率1位は羽生名人の18勝3敗(勝率.857)、2位は糸谷六段の11勝2敗(.846)。ということもあって、竜王挑戦者決定三番勝負は現時点における最強者対決といってもよいほどだ。




代々木公園の謎

 今年の8月以降、代々木公園で蚊に刺された人がデング熱に感染し、公園内で捕獲された276匹のヒトスジシマカのうち5匹でウイルスが見つかったことなどから、東京都は9月4日午後から同公園の大部分を封鎖した。

 全国各地の公園の中で、なぜ代々木公園にいる蚊だけがデング熱のウイルスを保有するようになったのか、大きな謎である。念のためネットで検索したところ、
  1. 代々木公園は原宿などの観光スポットに近く、屋外イベントも多いことから年間500万人以上が利用。夏休み中で、海外からの旅行客や家族連れなどが増えたことが感染拡大を招いたとみられる。
  2. 代々木公園では、5月から7月にかけて東南アジアや南米、アフリカなどデング熱の流行地域の人らが集まるイベントが開催されていた。
  3. 国内感染が明らかになった8月には、2日から3日にかけて東南アジア諸国の関係者が参加する「第2回アセアンフェスティバル」、16〜17日には「カリブ中南米フェスティバル」が、それぞれ開かれている。
  4. 園内には噴水や低木が多く、「涼しい木陰など蚊が好むような場所が多い」(厚労省)。
  5. 園内にはホームレスの人たち約30人が生活しているため、都では「こうした人が蚊に刺されて感染すれば、さらにウイルスを増殖させかねない」とし、今後、何らかの対策を検討するとしている。

といった可能性が指摘されていたが、イマイチ説得力に欠けるように思う。

 まず、1.や2.の可能性だが、大勢の人が集まることは必ずしもウイルスを保有する蚊が増える原因にはならないように思う。仮に、園内に100匹の蚊がいたとして、感染者1名だけがこの公園を訪れたとすれば、この感染者が蚊に刺される可能性はきわめて高い。ところが、公園を訪れる人が1000人、1万人、10万人、...というように増えると、1匹の蚊が特定の1人を刺す確率はどんどん減っていくはずだ。どんなにヤブ蚊が多い公園であっても、1万人もの人が集まっている時であれば、まず蚊に刺されることはあるまい。

 あと、3.の噴水や低木が多いというなら、近隣の新宿御苑なども同等の危険があるはず。

 4.のホームレスの人たちに対しては、まずは、無料で抗体検査をするなど、対策を万全にするべきだろう。