じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 今年のノーベル文学賞にフランスの作家、パトリック・モディアノさんが選ばれ、まことに残念ながら、有力候補とされた村上春樹さんは今年も受賞を逃したそうである。そう言えば、今年の8月に、生協マスカットユニオンで「岡大生の好きな作家は?」という投票企画をやっていた【7月30日の日記参照】。

 写真左はその最終結果(写真右は、7月30日の写真の再掲)。岡大生の好きな作家は、第1位が有川浩市、第2位は伊坂幸太郎氏、第3位は東野圭吾氏であり、村上春樹氏は第14位となっていた。もっとも、この投票は、マスカットユニオンの入口で自由にシールを貼ることができたため、不正投票があっても排除できない。といっても、不正投票が起こるほどには注目されていなかった気もする。



2014年10月9日(木)

【思ったこと】
141009(木)東京オリンピックから50年

 1964年東京オリンピックの開会式が行われてから50年となった。当時私は小学校6年生であり、世田谷の実家からブルーインパルスが描く五輪の輪が見えていたのを覚えている。このほか、マラソンのアベベ、女子バレーの「東洋の魔女」など、挙げればきりがない。もし、小学校低学年以下に見ていたらこうした記憶は殆ど残っていなかったかもしれない。私の人生としてはよいタイミングで行われた、思い出に残るオリンピックだったと思う。

 東京オリンピックの開催が10月10日となった理由については「東京の晴れの特異日であったことから」とよく言われるが、統計的には特異日というほど晴天確率は高くないという。といっても、この時期には秋雨前線の影響はなくなり、これまでの常識では台風が来る確率も少なくなる。また11月以降では寒くなるため、ちょうどよい気候であったことは間違いない。

 そう言えば、当時の週刊誌で「オリンピック開催中に超大型台風が直撃したらどうなるか」話題を取り上げていた。各国の主力選手はみな棄権、会場の一部は大雨で浸水して大混乱というような内容だったと記憶しているが、実際には毎日よい天気に恵まれていた。もっとも、この時期にはもはや台風は来ないというのは昔のこと。地球温暖化が進んだせいか、最近では10月に上陸する台風のほうが被害が大きいような気もする。この日記を書いている10月10日朝の時点では、台風19号が、10月14日の午前3時頃に潮岬に到達し、その後、東海地方から北関東を通過するという予想が出ており、全く予断を許さない状況である。

 2020年に予定されている東京オリンピックのほうは、開催期間が7月24日から8月9日になるという。なぜこんな暑い時期に、あるいは、梅雨末期の局地的豪雨や竜巻発生が起こりやすい時期に設定したのかと疑問に思っていたが、ネットで検索したところ、これは、欧米のテレビ局から支払われる巨額の放映権を収入の柱としているIOCの目論みによるものらしい。じっさい、欧米では7〜8月には人気プロスポーツが開催されておらず、テレビ番組の編成に余裕がある。これをふまえて、夏季五輪開催日を7月15日〜8月31日までの間に設定することが、立候補の条件になっているようである。高校野球が真夏の炎天下で開催されていることを思えば、こういう条件での競技も不可能とは言えないが、とにかく昨今の局地的豪雨の被害を思うと、気象災害をどう防ぐかがネックになっているように思う。