じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
ありえへん∞世界スペシャル「ブルネイ&マケドニア」の再現シーン。↓の記事参照。
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【思ったこと】 141021(火)「ありえへん∞世界」ブルネイ編 夕食時に、ありえへん∞世界スペシャルの「ブルネイ&マケドニア」編を視た。この番組はほぼ毎回録画しているが、民放の娯楽番組の宿命のせいか、毎回、ありえへん部分が誇張されていたり創作されていたりするような気がかりな点もある。 今回のブルネイ編では、木村さん(日本の統治下にブルネイ県知事をつとめた木村強氏)のエピソードが紹介されていた。番組の概要はこちらに正確に記録されているが、要点をまとめると、
というようになる。日本の目先の国益ではなく、ブルネイの独立と発展に尽力し、何十年も先の両国の関係の礎を築いたという点でまことに泣ける話ではある。しかし、ネットで検索したところ、こちらに、「元ブルネイ県知事 木村 強」というお名前で執筆された回顧録が公開されており、その中では該当部分は以下のように記されていた。
この回顧録【←以下、この回顧録がご本人の執筆によるものであるという前提で話を進める】によると、ブルネイ県知事時代に当時の国王の弟に秘書になってくれるように懇請したのは木村氏自身であって、国王が20代の若者を適当に推薦したというわけではなさそうだ。また、細かいことだが、1964年の再会では、商社マンが突然木村氏を訪れたのではなく、書簡であったことが分かる。 ま、娯楽番組でどこまで脚色してよいものかは判断が分かれるところだが、番組内容をは鵜呑みにしないほうが良さそうだ。 なお、上掲の木村氏の回顧録の中には 私は、戦争に負けることば聊かも想像したことばないが、仮に万が一期待に反するような結果になっても、日本人の行動、日本人の行為が後世に笑われ、批判されるようなことがないように、品位を維持し日本の国際的信用を高め、長く良い印象を残しておけばいつか海外に発展飛躍ができるから、好感と信頼感を保つようにしたいという信念で、異民族の統治に当たったのであった。という、品位、信用、信頼感を大切にされていたという記述があり、番組の趣旨そのものが史実から大幅に逸脱してはいないことは間違いなさそうだ。 |