【思ったこと】 150623(火)最近拝聴したTED(1)
1年次生向けのガイダンス科目で、各受講生にTEDのプレゼンの中から1つを選んで800字でコメントを書いてもらった。私自身も時たま拝聴しているが、どうしても関心領域が片寄ってしまう。学生の多様な目(?)で選ばれたジャンルの中にも、へえそういうこともあったのか?と驚くような興味深いものがあった。
- Neil Pasricha. (2010).The 3 A's of awesome.
演者は「世界最優秀ブログ賞」に選ばれた男性。さまざまな苦難を克服されてきた。3つのAとは「Attitude(前向きな姿勢)」、「Awareness(気づき)」、「Authenticity(自分に忠実であること)」であり、演者自身の人生体験と、具体的な事例が挙げられていてなかなか説得力がある。もっとも、これらのAは、先進国の、ある程度恵まれた環境でないと通用しないかもしれないという指摘もあった。
- Bel Pesce(2014). 5 ways to kill your dreams.
障害となる5つの「ソレダメ!」(関西弁なら「それアカン」)を語ったもの。5つの「ソレダメ!」の否定が夢を実現する5つのコツということになる。
- 一夜で成功?ソレダメ!
いっけん幸運が訪れたように見えることもあるが、地道な努力の積み重ねがあってこそ成功する。
- 誰かが答えてくれる?ソレダメ!
他人に頼らず、自分で決断しなさい
- 成功したので一休み?ソレダメ!
安住や慢心は禁物。
- 失敗したのは他人のせい?ソレダメ!
自分の夢には自分で責任を持ちなさい。
- 結果がすべて?ソレダメ!
結果よりもプロセスに価値がある
- Greg Gage(2015).How to control someone else's arm with your brain.
デモ実験が面白いが、うーむ、実験協力者はサクラでなかったのか?という気がしないでもない。プレゼンの冒頭では「高校で脳科学を教えようとしても装置が複雑で高価なためなかなか導入できない」、「世界では20%の人たちが何らかの精神疾患を患っている」ことを挙げて、脳科学教育の重要性を説いておられた。もっとも、実演された実験は、実験協力者Aさんの腕の動きを、電気回路を通じてBさんに伝え、Bさんの腕を「意のまま」に動かしてしまう、というような内容であったが、冒頭に挙げられた意義に比べると、「他者を操る」にはほど遠い印象を受けた。むしろ、センサーを介して、自分の意のままにロボットに操るほうが今どきのハイテク社会では説得力があるようにも思えた。
不定期ながら次回に続く。
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