じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日の日記で関西大学の喫煙対策について取り上げたが、この大学の場合、キャンパス内だけでなく、周辺地域でもきっちりと喫煙対策がとられているという点に大きな特徴があるように思う。
  • 写真左2枚:吹田市による、「吹田市内全域での歩きたばこ、ポイ捨て禁止」と「路上喫煙禁止地区域」等の掲示。阪急関大前から関大敷地にいたる路地全体が路上喫煙禁止区域に指定されていた。
  • 写真右2枚:阪急関大前駅から関大正門に至る路上にあった路上喫煙禁止表示。
 大学敷地内全面禁煙を実施すると、敷地のすぐ外の路上での迷惑喫煙が急増し、近隣の住民から苦情が寄せられることがあるが、吹田市のように、隣接地域と一体となった喫煙対策がとられれば、迷惑喫煙や傍若無人なポイ捨て行為はかなり防げるように思えた。ちなみに、路上喫煙禁止区域で禁止行為を行い、指導員の指示・勧告に従わない場合は2000円の過料が徴収されることがあるという。

 でもって実情であるが、私が通行した限りでは、路上のポイ捨て吸い殻は見当たらなかったが、日曜日の昼、関大正門からの坂道を下っていた中年の男性(連れ合いの女性あり)が歩行喫煙をしており、この一件がまことに残念であった。

2015年11月17日(火)


【思ったこと】
151117(火)理論心理学会公開シンポ(3)心理学の将来のあり方を考える(2)

 昨日の続き。

 1日目の公開シンポでは、続いて、関西大学の北村氏から話題提供があった。私とは専門領域が異なることもあって、まことに失礼ながら、北村先生のお名前は全く存じ上げていなかった。私とほぼ同じ世代のようにお見受けしたが、ネット上に残存している前任校のプロフィールを拝見したところ、私より3歳お若いということが分かった。『なぜ心理学をするのか―心理学への案内』という御著書を出されているということでさっそく注文させていただいた。

 今回の話題提供の内容は盛りだくさんで、メモを読み返してみても一部何のことだったか思い出せない部分もあったが、全体としては、「心理学はそれなりに役に立っている」という点、心理学に対する社会的な評価、さらに心理学界の体質的な問題点などが細かく指摘されていたように思う。

 話題提供の冒頭では、一週間前にお亡くなりになった星野先生の『心理学 その境界を越えて』について言及があった。続いて、BestWay21で「受容性をいかす学部・学科」として、心理学が、 「政治学 / 心理学 / 人間科学 / 地学 / 地理学 / コミュニケーション学 / マスコミ学 / 観光学 / 文化学 / 教養学 / 人文科学 / 言語学・外国語学 /文芸学 / 文学 / 国際関係学 / 国際政治学 / 国際経済学 / 工芸学 / メディア学 / 工業デザイン学 / 造園・園芸学」の中に位置づけられていることについて皮肉を交えた言及があった。心理学はこのほかにも、「安定感を求められる」、「注意力をいかす」にも特徴づけられており、これらのアドバイスが心理学の人気を高めている可能性はあるかもしれない。とりわけ私立大学の心理系学部・学科にとっては追い風となるであろう。

次回に続く。