じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日取り上げた「落ちないアメリカフウ」とともに岡大七不思議の1つに挙げられている「落ちないイチョウ」(長谷川が勝手に選定。農学部構内)は今年も健在であった。東西方向のイチョウ並木【写真下】の中には、まだ若干の葉を残しているものもあるが、写真上の「落ちないイチョウ」ほど顕著ではない。

2015年12月16日(水)


【思ったこと】
151216(水)理論心理学会公開シンポ(20)心理学の将来の方法論を考える(12)ベイズ的アプローチと心理学(6)

 昨日の続き。

 繁桝先生の話題提供では続いて、確率の意味づけについて、いくつかの立場が紹介された。
  • 相対頻度→サンプリング理論
  • 論理確率→不毛(?)
  • 主観確率→ベイズ統計
  • 古典的定義
  • Propensity probability
 そのあと、DeGrootにより4つに集約された公理系とピュアベイジアンの立場が紹介された。4つの公理を分かりやすく言い換えると以下のようになる。
  • 全ての不確かさは、比較可能であり、かつ、推移律を満たす。
  • 確率の物差しが存在し、0から1までの目盛のどの値も同様に起こりやすい。
といったものであった。4つの公理に対しては当然批判が起こるであろうが、ピュアベイジアンは以下のような答えを用意しているという。その要点は、
  1. もし公理に従わなければ賭けで負けるようなばかげた事態に陥る
  2. 全ての不確かさが比較可能かどうかについては、「すべて」にこだわる必要はなく、当面する意思決定の事態だけで比較できればよい。
  3. 推移律はそれを満たすように教育すればいい。
  4. 等確率が想定できないことについては、よくできたルーレットの喩え。但し、上記の公理はcoherenceがすべてとしているので、ルーレットのような外的存在を想定することにはうしろめたさがある。
  5. ベイズの定理は、定義ではなく必然である。
といったものであったが上記のうちの3.と5.については私自身はイマイチ理解できなかった。

 不定期ながら次回に続く。