じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
夕食後の散歩時、道沿いにイタリア・ドロミーティ(ドロミテ)山塊によく似た風景画が飾られていた。と思って近づいてみると、ブルーシートのシワによる絶妙の造形であることが分かった。 ちなみにブルシートのトップメーカー萩原工業は岡山県に本社がある。1892年、い草を使用した畳表や花筵を扱う萩原商店として創業したとのこと。 |
【思ったこと】 160412(火)「宮澤賢治はなぜ浄土真宗から法華経信仰へ改宗したのか」(4)キリスト教との類似 昨日の続き。 こちらのリストから拝聴できる正木先生のお話のその5では、日蓮宗がキリスト教に似ているという話題が取り上げられていた。賢治の改宗にこのことが関係しているかどうかは不明であるが、教養を深めるという点では大いに意義があった。
このほか、戦前の近代化の中では結果としてキリスト教に似たタイプの宗派が生き残った、これは価値観の根本が欧米にあり、戦前の天皇制や国家神道も西洋に似せて創られていった可能性があると指摘された。 以上は、仏教宗派の特徴を知る上では大いに勉強になったが、うーむ、このことと、宮沢賢治の改宗は殆ど関係がなさそうにも思えた。改宗を決意させたのはやはり「ここが違う」という何かがあるからで、共通性があればあるほど「どちらでも同じ」ということになってしまうはず。但し、まず共通性をおさえた上で、それでもなお譲れない違いがどこにあるのかを明らかにできれば、いっそう理解が深まると言えるかもしれない。 余談だが、今月はNHKの100分de名著で、歎異抄を取り上げている。とりあえず第1回を視たが、そもそも「歎異抄」が「親鸞滅後に浄土真宗の教団内に湧き上がった異義・異端を嘆いた」という意味であることすら知らなかった。こちらの番組では浄土真宗の特徴がかなり正確に伝えられるものと思う。合わせて参考にさせていただきたいと思う。 次回に続く。 |