じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 4月29日の午後、心理学別棟実験室前の大木ミモザの剪定を行った。事務方にもお願いしていたところであるがなかなか要望がうまく伝わらず、結局自力で、伸びた枝をのこぎりで切り取ることになった。

 GW前半のうちに、残りの枝5本と、西隣にあるもう1本の大木の剪定を完了する予定であるが、年齢的にみてもそろそろ体力の限界にきており、これをもって定年退職前の最後の大規模剪定作業にしたいと思っている。

2016年04月29日(金)


【思ったこと】
160429(金)「ピノキオ」:久しぶりに感動した韓流ドラマ

 BS-TBSで放送していた韓流ドラマ再放送「ピノキオ」を録画・再生で視ていたが、本日がその最終回となった。滅多にドラマを視ない(というか、視始めても途中で視聴を止めてしまう)ことの多い私であるが、このドラマはなかなか良かった。最終話まで視たドラマとしては、すべてのドラマ(朝ドラ、大河ドラマなどを含む)について言えば「真夜中のパン屋さん」の再放送以来約1年ぶり、韓流ドラマに限ると「トキメキ☆成均館スキャンダル」再放送以来約2年ぶりということになる。

 このドラマの良かった点は、なんと言ってもストーリーの展開がしっかりしている点であった。ちなみに、これまで私が感動した韓流ドラマのTop3は、
  1. 冬のソナタ
  2. 屋根部屋のプリンス
  3. 私の心が聞こえる?
であるが、このうち「屋根部屋のプリンス」はラブコメ&タイムスリップものとしては最高傑作であるとは思うが、朝鮮時代のストーリーにはかなり不自然な展開があった。「私の心が聞こえる?」は主人公よりもヨンギュ(知的障がい者でポン・ウリの義理の父)とスングム(ポン・マルの祖母。途中から認知症が進行)を中心とした家族の絆と風景が感動的ではあったが、ストーリーの展開はやや冗長な部分があった。今回の「ピノキオ」は、テレビ局の記者としての道を進むチェ・イナとチェ・ダルポ(キ・ハミョン)が、自分たちの家族が犠牲になった元の事件の取材・報道を含めて様々な試練を克服しながら成長していく過程がうまく描かれていた。また、中心的ないくつかの事件の間には繋がりがあり、多様なエピソードが散漫になることなく1つに繋がっていく脚本力の素晴らしさが光る!という番組紹介サイトの評価通りの傑作であったと思う。

 今回のドラマの主人公、チェ・イナとチェ・ダルポ(キ・ハミョン)は、私が視始めた第4話のあたりからすでに相思相愛という展開になっていたが、2人とも、さまざまな試練を通じて、記者として成長していった。この点、「冬ソナ」のほうは、初恋を成就させるという点では一貫していたものの、公私混同というか何というか、ユジンもミニョン(チュンサン)も、仕事より個人間の感情を優先していたように思われた。ということもあって、けっきょく、「冬ソナ」で描かれていた愛というのは初恋の時点からあまり発展しておらず、「お互いを見つめ合う」恋にとどまっており、2人で一緒に同じ星を見上げながら切磋琢磨するという発展性のある愛には到達できていなかったように思う。じっさい、放送第23回(オリジナル版では第18話途中)のユジンとチュンサンが海辺で過ごす一連のシーンなど視ていても【こちらに関連記事あり】、将来の希望ががちっとも見えてこないという限界が感じられた(←もちろん、あの海辺のシーンではチュンサンに特殊な事情があったことも確かではあるが)。

 こうした「冬ソナ」に比べるとピノキオのほうは、2人がプロの記者としてしっかり活躍している中で、お互いに協力したり励ましたり支え合ったりしていることで、内容を伴った前向きの愛が形成されていると言ってよいのではないかと思う。

 以上、「冬ソナ」と「ピノキオ」を比較してみたが、「冬ソナ」ファンにとってどうしても無視できないのは、ユジンの母親役のキム・ヘスクさんが、なんと「ピノキオ」の最大の悪役パク・ロサ会長を演じておられることであった。2つのドラマの間に、こんなところで繋がりがあるとは思ってもみなかった。ちなみに、「冬ソナ」でチュンサンの母親カン・ミヒを演じていたソン・オクスクさんのほうは、上掲の屋根部屋のプリンスでコン・マノク役(パク・ハの継母)を演じておられたが、このことはドラマが終わってから登場人物の一覧を見て始めて気づいた。キム・ヘスクさんが演じるパク・ロサ会長のほうはユジン母と同じお顔であることはすぐに分かったが、やはりイメージの違いが大きすぎて違和感を消し去ることはできなかった。ま、登場人物の「転生」に目を向けるのもドラマの楽しみ方の1つであるかもしれない。

 なお、「ピノキオ」を毎回視るようになったのはじつは第4話のあたりからで、それより前の第1話から第3話は見逃している。また民放番組のドラマでありがちなカットシーンも気になる(特に最終話では、カットに起因すると思われる不自然な展開があった)。いずれレンタルDVDかネット上の動画配信でチェックしたいと思っている。