じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
8月6日(土)は、文法経講義棟では、経済学部と法学部のオープンキャンパスが開催された。写真は、行事終了後の時計台前。黒正先生もホッとしておられる。 写真下は、日没後に見られた月と木星の接近。この日の12時30分に0°13′まで接近した(木星食?)。 |
【思ったこと】 160806(土)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(86)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(22)「般化オペラント」についての復習(5)般化模倣 昨日に続いて、 Hayes, S. C., Barnes-Holmes, D., & Roche, B. (Eds.). (2001). Relational Frame Theory: A Post-Skinnerian account of human language and cognition. New York: Plenum Press の23頁あたりに基づく「般化オペラント」の復習。 昨日例示された「過去と異なる新奇な反応系列」というのは機能的に定義されたものであり、そのクラスに含まれる系列は、形態的には大きく異なるものであった。なお、新奇な行動を強化する訓練に関しては、もう1編、 Pryor, K. W., Haag, R., & O'Reilly, J. (1969). The creative porpoise: Training for novel behavior. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 12, 653-661. が引用されており、こちらから無料で閲覧することができる。 形態の類似性ではなく機能的に反応クラスを構成する例としては、他に「generalized attending」というのがある。本書で引用されていたのは、
の2編であるが、私自身は入手していない。また「generalized attending」は日本語では「般化注意」、「般化注目」といった訳になると思われるが、定訳があるかどうかは確認できていない。 さらによく知られているのが「般化模倣(generalized imitation)」である。要するにモデルとなる人のマネをするということであり、形態的に似ている行動に般化する場合とは大きく異なる。ラジオ体操で、お手本を示す人が両手を高く上げる、前にかがむ、後ろにそる、腕を回す、...といった様々な動作をすると、学習者はそれに従って同じ動作をする。こうして、形態的には全く異なった様々な動作を身につけていくことができる。 次回に続く。 |