じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 1月13日(金)はセンター試験の会場整備のため休講となった。岡大構内は、会場下見に来た制服姿の高校生たちで賑わっていた。臨時のシャトルバスも運行。
 なお、以前は、岡大生有志による出身高校の受験生を励ます垂れ幕などが路上に掲げられていたが(例えばこちら)、最近は全く目にしなくなった。何らかの規制がかけられたのか、それとも単にそういう伝統が失われたのかは不明。

2017年1月13日(金)




【思ったこと】
160113(金)堤清二さんと消費社会

 朝食時、
NHK映像ファイル あの人に会いたい「堤清二(元セゾングループ代表)」
を視た。

 堤さんというと、世界一の資産家になった人というイメージがあるが、そちらは堤義明さんであり、現在82歳。いっぽう、今回放送された堤清二さんは堤義明さんの異母兄にあたり、2013年に86歳でお亡くなりになっている。といっても、門外漢の私は、経営者としての活動内容について、どちらが堤義明さんで、どちらが堤清二さんの仕事なのかは区別できていないところがある。大ざっぱに言うと、
  • 堤清二さん:辻井喬、横瀬郁夫のペンネームを持ち、小説家・詩人としても知られている。西武百貨店、セゾングループ、良品企画、ファミリーマート、セゾンカード、セゾン美術館、脱大衆文化
  • 堤義明さん:西武鉄道グループ、総資産額世界一、西武ライオンズ、日本オリンピック委員会、プリンスホテル、インサイダー取引疑惑で有罪(執行猶予)
というように区分されるようだ。

 今回の放送では、
  • 人々の真の欲望を満たす消費とは異なる消費(「他の人が持ってから欲しがる」)
  • 無印良品の趣旨と、それ自体がブランド化してしまったことの矛盾
  • セゾングループの経営破綻後の活動
  • 物質的な豊かさだけを満たす人生の否定
といった内容が取り上げられていた。(←長谷川の記憶に基づくため不確か。)

 セゾングループの経営破綻に関しては、堤清二さん個人の責任というより、バブル崩壊という大きな渦に巻き込まれたという面もあるとは思う。番組の中でも言っておられたように、もう少し早く手を引いていれば破綻には至らなかったという反省もある。といってもバブル時代の中では、競争が激化し、とにかく急成長・急拡大した企業が生き残るようになってしまい、個人の判断だけで後戻りできなかったと言えるかもしれない。

 それにしても、「あの人に会いたい」シリーズで紹介されている方々の中ではきわめて異色で多才な人物であることは間違いない。定年退職後には、ぜひとも御著書を拝読させていただきたいと思うが、あまりにも膨大であって、読みこなすのは不可能と思われる。