じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 眠気覚ましと認知症予防のため、Gポイントゲームの中の「脳年齢チェック」、「詰将棋(脳トレパズルの1つ)」、「ポイントリバーシ」(6×6オセロ)を毎日実行しているが【1月21日の日記参照】、リバーシはよほどのミスをしなければ簡単に勝てるレベルである。
 もっとも、「勝てる」とは言っても、最後まで石を置かないうちにゲームが終了してしまうことがあり、最終の32手目で相手の石をすべて取るように進めることは結構難しい。
 なおウィキペディアの該当項目によれば、
盤の大きさが4×4あるいは6×6のケースは全て計算されており、例えば6×6のケースについて双方が最善の手順を取った場合、16対20で後手が必勝となることがその手順とともに解明されている[13]。しかし8×8の局面数に対しては、現時点では最善手順は発見されていない。
と記されている。「ポイントリバーシ(6×6)」は、「AI」側が後手なので、必勝手順がプログラムされていれば、どうやっても勝ち目がない。

2017年3月23日(木)



【思ったこと】170323(木)徹底的行動主義の呼称の起源(4)

 昨日に続いて、

Schneider, S. M., & Morris, E. K. (1987). A History of the Term Radical Behaviorism: From Watson to Skinner. The Behavior Analyst, 10, 27-39.

の要約と感想。

 論文の32頁では、刊行物の中に「radical behaviorism」が初めて登場したのは、

Calkins, M. W. (1921). The truly psychological behaviorism. Psychological Review, 28, 1-18.

この論文のでは「radical」という修飾語は、ワトソンの行動主義に対するものであり、「Extreme behavioristic psychology denies or ignores what are known as mental phenomena.」というように「意識なき心理学」を特徴づけるものであったようだ。同じ論文の脚注では一度だけ「strict behaviorism」という言葉も出てくる。なお、Calkinsはそれ以降の論文では「radical」を使い続けてはおらず、1930年刊行の、

Calkins, M. W. (1930). The case against behaviorism. Sewanee Review, 38, 199-209.

では「radical」は一度も使われていないという。

 1920年代には、Psychological Review誌を中心に、「radical」は何度か使われてきた。1930年代に入っても、主として行動主義の批判者たちからも、ワトソンの行動主義は「radical」と呼ばれることがあったが、ワトソン自身が1921年以降、ビジネスの分野(広告代理店)に転身し、影響力が低下したため、使われる頻度は減っていったという。そうした中で、登場したのがスキナーであった。

 次回に続く。