じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2017年4月のウォーキング総括と脳年齢チェック。  2017年4月は、総歩数36万5175歩、1日あたり平均1万2173歩となり基準の1万2000歩を辛うじて上回った。 ※図1はいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが12000のあたりで水平になっているほど、毎日の歩数がほぼ安定していたことを意味する。
 グラフが示す通り、2017年4月は、前月や前々月に比べると、グラフの傾きが急になっており、日々安定した歩数が確保できなかったことを意味している。4月下旬の上京時に歩数が多かった反面、4月2日は悪天候(雹)、4月下旬には風邪のため、丸1日外に出なかった日があり(=歩数はゼロ)、このような不均一となった。それでも何とか平均1万2000歩を達成できたのは幸いであった。
 脳年齢チェックのほうも、帰省、上京、風邪のため、30日のうち28日しか測定できなかった。このうち、40歳未満という判定を受けた日数は28日中22回、30歳未満は一度もなく、また中央値は36歳で、前月(3月)の35歳より1歳衰えてしまった。どうやら訓練による「若返り」 も限界に近づいてきたようである。

2017年5月1日(月)



【思ったこと】170501(月)ボーム『行動主義を理解する』(1)

 3月

オドノヒュー&ファーガソン『スキナーの心理学』

を基に、徹底的行動主義の話題を取り上げたところであるが、ここで、少し異なる観点にも目を向けておきたいと思う。今回、ネタ本とさせていただくのは、森山先生が昨年9月に刊行された、

ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社.

の一部である。

 ボーム(William M. Baum)のことは、4月18日の日記で言及したことがある。お名前は40数年前の、私の卒論研究時代から存じ上げていたが、少し前、  依頼原稿執筆の関係で、少し前に、
  • Baum, W. M. (2011a). What is radical behaviorism? A review of Jay Moore’s Conceptual Foundations of Radical Behaviorism. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 95, 119-126.
  • Moore, J. (2011). A review of Baum's review of conceptual foundations of radical behaviorism. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 95, 127-140.
  • Baum, W.M. (2011b). Evasion, private events, and pragumatism: A reply to Moore's response to my review of conceptual foudations of radical behaviorism. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 95, 141-144.
 という論争記事を通じて改めてご活躍ぶりを拝見した次第である。2005年刊行の原書版(2nd Edition)には興味があったが、英語のまま読破するほどの時間はとれないので放っておいたところ、昨年になって森山先生が正確な翻訳書を刊行され、大いに助かった。なお、原書版:

Understanding Behaviorism: Behavior, Culture, and Evolution.

のほうはその後、2017年になってからThird Editionが刊行され、その一部はこちらで立ち読みできる。現在、第3版は注文中で改訂内容の詳細は不明であるが、ボーム自身の改訂版への序文によれば、
  • ... aimed primarily to bring the book up to date, because advances have occurred in both behavior analysis and evolutionary biology.
  • ... chapters 4, 12, and 13 are substantially rewritten.
  • ... added a summary table to chapter 3 that compares the views of methodological behaviorism, Skinner, Ryle, and Rachlin's molar behaviorism.
  • Chapter 4 now tilts more toward my own views of reinforcement, punishment, classical condition- ing, and induction, bringing all together in a single framework with the concept of phylogenetically important events.
  • Chapter 12, on values, now includes Max Hocutt's treatment of values and relates values more closely to human evolution.
  • Chapter 13 is updated to include epigenetics, group selection, and cultural group selection as forces in cultural evolution.
といった、かなり大幅な加筆修正が行われている模様である。森山先生から引き続き第3版の翻訳を出していただければありがたいのだが、昨年9月に第2版を刊行されたばかりということを考慮すると、出版社のほうも辛かろうとは思う。出版界では、今後は、簡単に改訂のできる電子版が主流になるとは思うが、学術書で採算をとるのはかなり大変であろうと同情する。

 次回に続く。