じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



08月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 相変わらず不安定な天気が続いており、8月16日の夕刻は、岡大の上空を黒い雲が覆い、皆既日食直前のように暗くなった。夜明けや日没後と異なり、皆既日食直前の空は天頂付近が暗くなり、空の低いところだけが四方八方明るくなるが【こちらの写真参照】、これと同様であった。
 そう言えば、8月22日(日本時間)には北米方面で皆既日食が見られる。日程的には出かけることもできるのだが、観測ツアーの代金は2名1室で59万9000円から99万円というように、通常の北米パッケージツアーの2倍から3倍に高騰しており、そこまでお金を出して見に行く気にはなれない。(格安ツアーや個人旅行ならもっと安いとは思うが。) 黒い雲に覆われた空を眺め、皆既日食疑似体験ということで満足しておきたい。


2017年8月16日(火)


【思ったこと】
170816(火)行動分析学の用語統一議論(13)「V」から「Y」

  8月15日の続きで、この連載の最終回。こちらのリストの「V」のところでは、

variable interval (VI) schedule: VIスケジュール変動時隔スケジュール/変間隔スケジュール
variable ratio (VR) schedule :VRスケジュール/変動比率スケジュール/変率スケジュール

が挙げられていた。これらについてはFI、FRスケジュールのところにも述べたように、「変時隔」、「変比率」が望ましいと思う。「変間隔」では時間の間隔なのか距離の間隔なのかが曖昧になる。比率スケジュールに対しては、「定率」、「変率」という呼称も提案されているが、「定率」というのは「金額にかかわらず定率で」、「定率加算」というように別の用語として定着しており混乱が生じるように思う。

 続いて、

verbal behavior:言語行動

が挙げられているが、これは十分に定着しており、別の呼称は思いつかない。

 最後のところには、

yoked schedule:連結スケジュール

が挙げられているが妥当なところだろう。「yoked」というと「ヨークトコントロール(Yoked Control)」という別の用語がありそれと混同されない必要がある。(「ヨークトコントロール」をYahoo検索したら、なぜかこの論文がトップに表示されていた。)

 なお、各種の強化スケジュールについては、坂上先生が、2013年に、

強化スケジュール表記システムについての覚書

という論文を発表しておられる。(哲学, 130,1-40.、慶應大の機関リポジトリで閲覧可能。) リンク先を拝見した限りでは、坂上先生は、「好子/嫌子」ではなく「強化子/弱化子」という呼称を使用しておられるようだ。